山中 健
2019
29
Apr
平成20年 H&M上陸 ファストファッションブームにより買い頃価格下落
平成20年にH&Mが銀座に日本一号店がオープン。その翌年には、フォエバー21もオープンし、「ファストファッション」が流行語大賞にランクインし、話題となりました。「早い」「安い」「おしゃれ」のファストファッションの広がりにより、消費者の買い頃価格はますます低下していきました。このことは、ファッションのグレード構成がグローバル化していったとも言えます。
それ以前にあったユニクロやザラは、多くの日本人にとって「安いブランド」でした。しかし、今はユニクロがちょうどいい価格。ザラはちょい高めという感じになっています。
この感覚、実はアジアや欧米の大衆と一緒なのです。
そして今、目利きとなった消費者は、買い頃価格の上代だけでなく原価までも見極めるうようになり、D2Cプレイヤー、フリマアプリなどが消費のメインステージに登場。そしてこのことは、正規販売ルート以外で買うことについて拒否感もなくなっています。チャネル、グレードがどんどんボーダレスに。
令和においては、高度なプライス戦略と価値訴求がますます求められていくのでしょう。
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