山中 健

2019 31 Jul

2019NYレポート4 ハドソンヤーズ「ショップス」

 今回の視察目的の一つが「ハドソーンヤーズ」。「ハドソーンヤーズ」は、ミッドタウンの西側にある大開発エリア。まだ第一期オープンですが、商業施設「ザ ショップス アンド レストラン アット ハドソンヤーズ(以下ショップス)」がオープンしましたので、チェックしてみました。

 「ハドソーンヤーズ」と言えば、ヴェッセル。「ショップス」は、NYの新たなランドマークとして人が集うこの施設を見下ろすように立っています。この「ショップス」の見どころは、これまで商業施設にテナントして入ることがなかったような業態があることです。

 その代表が、「3DEN(エーデン)」。課金式のラウンジです。日本では、ラウンジというと様々なものを指しますが、ここにあるのは空港の航空会社ラウンジのようなもの。アプリをダウンロードし決済機能を設定したら、30分6ドルで理由できます。アプリのバーコードを読み取って中に入り、仕事をするもよし、食事をするもよし、横になることも、シャワーを浴びることもできます。また、大きな窓からは「ヴェッセル」を見上げることができ、観光気分も満喫できます。日本では、コワーキングスペースやネットカフェの派生系で類似のものがありますが、ここまでリラックスできて豊かな気持ちになれるところはまだないと思います。

■エーデン

 また、「ショップス」にはヘルシードリンクの「ダーティーレモン」の無人店舗「ザ ドラックストア」もあります。冷蔵ケースから取り出して、QRコード経由でSMSを送れば決済は完了。アプリダウンロードという難しい手間もなく、誰でも持っているSMSを使っている点も逆に新しいかもしれません。他にも、シリコンバレー生まれの最新ハードウェアの体験ショップ「b8ta(ベータ)」などもあり、1館0業種のテナントを見ることができます。ニュービジネスをまとめて体験できる商業施設。それが「ショップス」の魅力でしょう。

■ザ ドラックストア

■ベータ

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