山中 健

2018 22 Jul

老舗ブラウンズのイースト店はオンライン時代のエクスペリエンス型店舗

ブラウンズが、ロンドン・イーストエンドにできたということで、先月ロンドンに行った時に覗いてみました。

ご存知、ブラウンズはロンドンの中心街、ボンドストリート駅からすぐにある1970年創業の有名店。セレクトショップの祖とも言える存在で、日本のファッション業界の方であればロンドンに行ったら、足を運んだことでしょう。

イーストの店は、エースホテルから歩いてすぐのClub Row通りにあります。オープンは、2017年の10月末。今年1月の渡英した時に行こうと思っていましたが、体調を崩してしまい、リベンジです。

店に着いて、驚きました。広い入口、やれた外観は倉庫のよう。ロンドンのタウンハウスのような本店のイメージがだいぶ違います。

店頭には、コンテポラリーアートのオブジェを展示。階段室は、たくさんのアートで埋め尽くされています。ファッションの店というよりも、ギャラリーのような雰囲気で楽しめます。本店は、古き良きブティックのように服の比率が高いのですが、イーストはファッショが主役でなく、カルチャーやアートと融合。今の空気を具現化しているとも言えます。取り扱いブランドは、オフホワイトやバレンシアガなどのトレンド鉄板モノが中心。これも今の時代を表しています。

ブラウンズは2015年に、オンラインファションのファーフェッチが買収。他の英国セレクトショップと同様、オンラインショッピングを強化しています。イーストの店は、オンラインがなかった時代に作られた本店とは異なり、オンラインショッピングとの連動を考えて作られたエクペリエンス型ショップといえそうです。

 

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