内田 文雄
2月春節前の中国コロナ状況は?
実に昨年6月以来8ヶ月振りの投稿になります。
昨年6月当時の中国はコロナが落ち着きを取り戻し、マーケットも少しずつ活性化し出した時期でも有ります。コロナで契約解除されたクライアントも数社あり、新たなクライアントを探し(営業)に奔走していて、なかなか投稿できませんでした。
その後、上海で数人の方々に「内田さん、アパレルウェブのブログはもう書かないのですか?」と言われ、「あーブログを期待してくれている人達がいるんだ」「中国情報を不定期でも書こう!」と思った次第です。
日本のコロナはなかなか収束にはほど遠い状況だと思います。報道の通り中国でも昨年11月頃から各地で第二波のコロナが発生し、各地で街の封鎖や隔離措置が厳しく行われています。
私は昨年秋頃から仕事が少しずつ回り出した最中での第二波なので、いま現在は戦々恐々の思い!と言うのが正直な気持ちです。
今週から中国は春節で1週間の休みとなり、国の方針で国民に対して「できるだけ帰省(春運)をしないように!」という指示を出しています。仮に田舎に帰省した場合、帰省先での隔離、春節後に現居住地に戻ってきた際の隔離など、厳しい条件を付けています。事実として2020年春節の旅客(帰省)人数と比較すると4割近く減ると言われています。
この方針により、帰省できない人達のためにレストランや、スーパーマーケット、遊戯施設、ホテルなどが「帰省しなかった人達への特典キャンペーン」を実施したりと、例年とは違う春節マーケット状態になっています。
2月4日浙江省寧波駅の模様、春節移動の帰省のためか人は少なめ
日本の業界関係知人からよく聞かれるのが「中国マーケットはコロナ前のように回復していますか?」というもの。
何処を切り取って回答するべきか?いつも迷いますが、「総じて言うとオンラインビジネスを中心に回復傾向にあるも、オフラインビジネスはまだ昨年2020年のダメージを引きずっていて少なからず影響が有り、今もそのダメージを危惧しながら、粛々とやっている状態」と答えています。
具体的に言うと、弊社クライアントである温州本部の某子供服ブランド、来月3月に大規模で開催予定の21年秋展示会を、コロナ第二波要因で急遽上海で、且つ小規模で開催する方針に決まりました。これにより、21年秋物の発注に大きく影響することは必死となりました。このように、昨秋からせっかく回復し、明るい兆しが見えつつあったのですが、広い中国のどこかでコロナが再発すると一触即発状態になっているのが、今の中国マーケットの実態です。
また機会を作り中国情報を書かせて頂きます。
それでは!