生地 雅之
戦略の重要性
ヨーカドー、大量撤退で「無責任」批判なぜ起きたについて
この記事は無責任ではなく、民間企業の出店に際しての綺麗ごとを鵜のみにした商店街に問題があるのです。
もし、周辺が盛り上がって潤えば何も宣わないのでしょうが、
自分達でOKした事象に対し、他に責任を求めるなど論外で、ヨーカドーの肩を持つ訳ではないのですが、
筋が通らないのです。大企業だから事業には責任を持たないというのはどのくらいの規模からなのでしょうか?
勿論そのようなルールも存在していないのです。
要はヨーカドーの事業戦略(方向性)が間違っていただけなのです。
結果責任はその企業が取るだけなのです。
では間違っているのは何故か?
1.この企業はここで何をしたいのか?
2,その事業のGOALは?
3.社内でできるスタッフが存在するのか?
不在なら知見を買えば良いのですが、自社は何が足りないのかを認識できているのか?
4.良い企業は戦略を達成してから宣うのですが、
株価や株主を意識してか、事前に出来もしない事を発表されるケースも多いのです。
特に経営層(上司)は自分でできもしないことを部下に命じるのです。
部下ができるならその人を上司に。
3月9日(土)にも対岸の大手GMSの衣料品のSPA化が発表されていましたが
SPAと言う言葉を理解できているのか不明です。
翌々日(本日)の繊研新聞に後追いのような記事「TVC:」を7倍にと言う無茶な記事がでました、
24年度は23年度比7倍で、28年度は23年度比10倍と、
その時点での振り返りすればどうなっているのか?
規模と表記されているので、生産額であれば無茶な作りこみでできるでしょうが、不良在庫は?
どんなに高い目標を掲げてもお客様が評価し、
こつこつ購買を続けていくことで売上が大きくなるのです。
過去にセブンイレブンの鈴木さんの後任が1万店達成できた記念PARTYの席上で
「次は2万店」とぶち上げた時に鈴木さんから叱責を受け、「
需要を埋めていけば、結果そうなるので」との事でした。当然なのです。
セレクトショップはリスクと時間をかけ、人材を育成しながら、ここまで到達し、
営業利益率も10%以上になっているのです。
そう簡単ではありません。
上記のブランドは立ち上げから戦略(方向性)ミスが
見えているのに関わらず、どう修正するのか?
5.戦略(方向性)が間違っているといくらあがいても、 優秀なスタッフが存在しても
走れば走るほど間違った先に行くだけなので結果がでなく、
釦の掛け違いは早めの気づきと修正が必要不可欠なのです。
6.でもすべて自社でできると大企業にいると勘違いし、自社・自店のお客様とは
違う方向に向き、遠ざかって行くのみです。
7.お客様目線がないのは素人目線のみではなく、
8.お客様が見ている状況の中、「どう改善すればお客様の望むものに対応できるのか?」であり、
プロの目線での改善・改革が望まれるのです。
9.要は「当たり前のことを当たり前のようにできる力」なのです。
つまり、3月4日付小職のアパレルウェブのブログのように、「結果がすべて」なのです。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。