生地 雅之
オフ・プライス・ショップのその後
3月初旬に浅草ロックスに行ってきました。ワールドが鳴り物入りで出店したオフ・プライス・ストアのアンドブリッジのお店なのです。既に2019年2月に閉店していました。
この店は米国で話題の各アパレルの在庫を安く引き取り、安く売っているアウトレットなのです。それまではネクストドアのように、1社の持っているブランドの残品を散りばめたアウトレットは存在していたのですが、残品を仕入れて売るという選択肢を広げたのは評価に値するのですが、お客様に取っては全く響かなかったようです。
アウトレットでさえ、ブランド・ショップの方が売り上げが取りやすいと大手アパレルがアウトレット参入時にTOPが言われていたものです。
理由はその高級ブランドを知っている人には大きく(80%OFF等)割引が響くのですが、出店先が茨城の海辺のニューポートひたちなか(過去のブログ参照)や西大宮(これも過去のブログに)等に出店しているので、その地域にそのブランドを認識してのファン数が存在していないエリアに出ているのです。
同時期にスタートしたゲオのオフ・プライス・ストアの「LUCK・RACK」も同様ですが、
これも出店先は津田沼ミーナ(過去のブログ参照)やコーナン港北インター店等同様なのです。但し、ゲオの方が店舗数(16店)がワールド(8店)よりも多く残っているのです。
お店は殆ど居抜き活用であり、ワールドなど「宝探し」にと謡っていますが、とてもとてもそのような売場ではありません。
この業界に存在している小職から見てもとても魅力は全くないのです。
このスタート時期に持ち上げていた評論家も先が読めない状況だったのでしょう。
やはり、ビジネスは足元をしっかり据えて手掛けるべきで、何でも新しい事に飛びついてもろくな事はありません。今ご飯を食べさせて頂いているのは、既存事業のお客様であり、上記ブランドのように、衣料品では維持できなく、インテリア等にも手を出しており、ワールドが流石にオンラインでは、イメージは上手に取り入れていますが、
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫ら
連れてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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