生地 雅之

2024 04 Mar

結果がすべて

人事異動のシーズンです。昨今小売業の経営者が若返りを図っています。某百貨店は親会社と事業会社の社長を一気に48才と言う異例の若い方に変更されました。

確かに事業会社の社長は親会社の社長の操り人形(コメントがまるで受売)に見えていましたが、マスコミは「キャリアよりも将来性」と評価しており、一気に株価が高騰していました。

また、某百貨店のTOPは関西の某百貨店との統合失敗のリベンジを目論んでいたとおもわれたが、諦めたのか「老害」と呼ばれたくないのか退任されました。COOに徹すると就任時に言われていたNO2の天下になったのです。

 

最近の小売業(特に百貨店)の経営層はスタッフ系が多く、一部の店以外のTOPはスタッフ系なのです。どちらが良いと言う訳でもなく、一長一短あるのです。

営業に強い現場畑のTOPはスタッフの業務が見えず、後手後手に回っており、スタッフ系のTOPはトラブル対応に苦慮しているようです。

小売業は入社したら売場にまず配置されるケースが多く、一応経験されているので、「攻めのタッフ」になれる可能性を秘めているのですが、

「気づき」が身に付いていないのでしょう。

 

やはり経営はスタッフ系の方が精通しているように見えるのですが、営業系のTOPが君臨している企業でも同期や部下に経営に精通している方もいらっしゃるのですが、なかなかその方に陽の当たる道を敷いていらっしゃらないのです。

仲の悪い同期や部下に親会社を握られたくないのか、(今以上に)良い結果を出せればよいのですが、自分の出している結果以上のものは自分以外はできないと言う自負もあるのでしょうが、現在の百貨店の復活の流れは目に見えてきたもので、売上自体は最高時に比べ半減強であり、利益額も過去最高を継続しているのですが、他業種に比べても惨々足る状態なのです。もっとやり方もあるのでしょうが、百貨店業界に拘る限り、これ以上は不可能なのでしょう。

 

しかし、結果がすべてであり、誰がなんと言おうが、若かろうが、キャリアがあろうが、老害と言われようが、営業利益率の高い経営(10~20%)にシフトしていただきたいものです.

だが、最近の大企業の異動は、まずTOPに知られているか否かであり、その知られている中で好かれているか、いないかなのです。要は結果がすべてよりも。自分に忠実化否かなのです。残念ながら。、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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