生地 雅之

2022 19 Sep

イオンスタイル新浦安MONA@FROZEN(冷凍食品売場)

8月末に新浦安MONA(ファーストリテイリング=ユニクロ運営のMINA ではない)の1Fにあるイオンスタイル新浦安MONA店の約半分程度を、冷凍食品の売場@FROZENに変えてOPENさせました。HEAT(専門店の本格メニュー)とEAT(銘店スイーツ)、COOK(便利な冷凍食材)に区分していますが、何処から何かの明確な区分には見えませんでした。2週間後にも行ってきましたが、業界人も消え、閑散としてきており、半分の従来のイオン食品売場の方が賑わっていました。

やはり通常のイオンの食品の一般食品が多く並んでいる隣のイオン新浦安店の食品の売場の方が賑わっていました。但し、何時も提言しているようにこの食品売場のお客様を上層階の衣料品や、住居関連売場に1/4も上げられていないのはイオンリテールのみでなくGMS全体の課題なのですが、

品揃え日本最大級!約1500点と謡っています。勿論、NETスーパーも可能なのです。
目玉には有名専門店とコラボした商品群「俺のフレンチ」の「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み450g1980円(税別)」「鶏のフリカッセ(クリーム煮込み)450g1580円(税別)」や本場の南インド料理のエリックサウスの「エリックチキンカレー200g598円(税別)」等です。(ほぼ1人前分ですが)

実際は殆ど現状のイオンの並んでいる冷凍食品(TOP-BALU中心)であり、その中に今回目玉の「コラボ商品」の品番数が少なく埋没しているので、どれが今回の特長のある商品かは判りにくい陳列でした。
また、ピカール「PICARD」(フランス発の銘店スイーツを冷凍食品でいつでも食べられる)も一島の什器でまとめてありましたが、この展開ではPICARDもブランド力も発揮しにくいでしょう。

PICARDは表参道店や武蔵小杉店の単独店ではそれなりに評価に値するものですが、過去にはニッケコルトンプラザのダイエーの食品売場にこのような一島程度の展開では、ショップブランドの位置づけにはならないので、ショップブランドとしては素晴らしいのに、我慢できないでイオンの力で販売しようとしているのでしょう。

小職はこのようにお店を自分の目で見てのコメントであり、「百聞は一見にしかず」、「ビジネス・ヒントや利益(お金)は現場(売り場)にしか落ちていない」ので、「見つける力と拾う体力」があれば良いだけなのです。「知恵は外部で、作業は内部で」と「お客様目線とプロの業」の徹底に尽きるのです。課題を見つけられるのはプロのみであり、素人は買い難いと感じても指摘も改善策もでなく、二度とは来店されなくなるだけなのです。

上記のイオンの方法はセブン&アイGのセブンイレブンのセブンプレミアム商品を池袋西武に食品に投入して、売れたとのマスコミの表現もありましたが、それまでのそごう・西武の食品売場がまともでなかったので、それよりも売れた程度なのでしょう。本来は自社・自店に来店されるお客様に食べて頂きたい商材を品揃えする事が優先され、その中にセブンプレミアムの商品が該当するのなら判るのですが、

衣料品でも同様な事が散見されます、銀座にある(元プランタン銀座)ユニクロTOKYOにファーストリテーリング傘下のセオリーやコントワーコトニエ等を並べ、ユニクロの来店層には合わない顧客にユニクロの力技で売ろうとしているのです。品質も価格も全く異なり、価格などは5~10倍以上の差が存在しているのですが、

ユニクロと同等の価格のJWアンダーソンならいざ知らず(ユニクロがベーシックすぎるので飽きてきた客はこのブランドに流れているのです)、セオリ―等は全く売れている様には映らないのです。セオリーは結果ユニクロ価格でのコラボ商品までを展開し、ユニクロ層クラスのマスで売ろうとして)が間違っているので、育ってはいません。マルニも同様で、経営が苦しい著名ブランドはこのような売上の大きなブランドとコラボして、一過性の利益と名前を売っているのです。

ユニクロにとっては「つまみ食い」の世界であり、過去の∔J(ジルサンダー)も売れていれば止めない筈なのに、昨年で中断しているのです。生産量を抑え、「売れた、売れた」等に。噂ではそれ以外の高級ブランドもコラボするだろうとの話も上がっていますが、本当に経営が安定しているブランドは独自での売り方を目指しているのです。

無印もコンビニとのコラボで二次ファンを狙っているように見えますが、このチャネル戦略では1次ファンのムジラ-の周辺の二次ファンの取り込みは無理でしょう。極端に言えば、すべて無印の人ではなく、1点のみ無印で良いと思う人々の確保を取ろうとするならば、この戦略ではNGと思われます。コンビニでは無印の大型店の様に全ラインナップが揃っていなく、何が無くて何があるのかはコンビニに行ってみないと判らないからなのです。狙っているのはコンビニ目的のついで買い(あったら手を出す)程度か?

話をイオンの冷食にもどして、この「コロナ禍」での冷食展開は適しているのですが、マスクショップ展開よりは遅くコロナ発症後数年かかっています。マスクショップはイオンもヨーカドーも即売場や商品を作られ、クイックレスポンスできたのですが、確かに食材開発に時間を要するのでしょうが、今回の様に大半イオンの通常の冷凍食品であれば、取り敢えずまとめるだけからでも始められたのでは?
コロナスタート後に関西の百貨店が、自店のマスクショップを2年後に作ろうとした事よりはましなのでしょうが、

イオンスタイル新浦安MONAの売場は、それまでの高い什器を止め、@FROZENの売場はPICARDも含め、低い什器で纏められ、お客様には見やすく・買いやすい売場にできあがっていました。隣の大きなイオン新浦安の食品売場同様です。MONA店は今まで狭い面積でありながら、「あれもこれも」置こうとしていたのですが、今回は商品展開数を絞っての売場構築であり、妥当と思われます。本来は食品よりも衣料品や住居関連売場でこそ効果の出易い手法なのです。

ビジネスは「少ない品番数(色・サイズも含むSKU)で、如何に大きな売上と利益を確保する事なのです。これに向かってどのように道筋を立てて近づくのかのフローチャートから、始めると良いのですが、この考えが衣料品や住居関連にも応用できない弱みがイオンやヨーカドーのGMSには根強く残っているのです。修正すれば売上も利益も結果ついてくるのです。「出来るか否か?」ではなく、絶対出来るので「やるかやらないか?」だけなのです。

別途、この冷凍食品売場がイオン新浦安の食品売場と思い、こちらの食品売場の品出しの方に聞くと最初は判らず、漸く「隣に何かで来たので、隣ではないでしょうか?」と教えて頂き、見に来たのです。その前にイオン新浦安の入り口に貼ってある「お客様の要望と店側の回答」を読んでいると、対応も大変だと思われます。

一例を挙げるとスマホを持っているお年寄りが、「アプリ等のダウンロードができないから、ダウンロードできる人のみに割引があるのは差別だ」や「駐車場の精算機械(機械メーカー名まご指定されていて)をこれ(現ソコラ南行徳=元イオン南行徳店と同様のモノ)に変えてほしい」とかでした。お店側の人の回答も、担当者に伝えました等が多く、店としてどうする等の具体策を決めての回答はなく、伝書鳩のような対応も散見されました。

ここで気になったのは、駐車場の機械の対応を併せて欲しいというように、お客様の商圏がバッティングしているという事なのです。両店を比較して良い方に合わせて欲しいとの要望は当然なのですが、どこまで競合しているのか、競合している場合どの位(比率)になれば対応すべきなのかの線引き(エリア等によっては異なるでしょうが)が必要と思われるのです。ほとんどは店長任せが多いので、各店長任せではこのような横串はとても無理でしょうから、

競合顧客がどのくらいいらっしゃるのかを認識した上で、対応するか否かは別問題なのですが、例えば過去にこのブログに記載しましたように、ソコラ南行徳店の食品売場にあるイオンのコピー機でのコピーはA3なら10円で、それ以外は5円であり、通常コンビニの半額程度なのです。USBプリントはコンビニの倍の価格であり、近隣のイオン妙典のコピー等はコンビニ同様(現在も)なのです。これは(儲けようとの意識が低い=営業を知らない)店長裁量との事ですが、これも検討の余地はあるものと思われます。

この競合店を検討するなら、まずこのイオン新浦安店の食品売場と掲店の食品売場の集約(この近場で2店必要か?)も優先されるべきでしょう。先程のソコラ南行徳店、イオン妙典、ダイエー浦安店等の自店のみで重なるエリアでのビジネスの効率化を模索すべきではないでしょうか?確かに数回前から記載の「陸の孤島(買い物難民)」の救済にイオンは一役担っているのですが、「儲ける力」があってこその話であるべきなのです。赤字寸前の経営からの早期な脱却が望まれているのです。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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