生地 雅之

2025 03 Mar

近鉄百貨店の方針変更

近鉄百貨店の社長により、方針が大きく変更されました。それまでは、本店(あべのハルカス)以外は百貨店を辞めるとの事でしたが、社長はそれを撤回されたのです。急な方針変更ですから、社長が最近考え方を変更されたのならともかく、完全に逆方向に向かうのです。このような方針変更が可能性がないとは思いませんが、それまで培っていたと思う方が妥当なのです。

 

そうであればそれまでの取締役会は何だったのでしょうか?当然急に外部から引っ張ってきたTOPならともかく、今後地方・郊外店が安定した利益を生むことを想定されているのでしょうか?「できるものならやってみろ!」と言いたいのです。現実お客様のニーズに逆らっての需要を生めるのか?地元密着のマーケティングはできているのでしょうか?

 

ソニーは歩きながら音楽が聴けることを具現化させ、WALKMANを作り拡販させましたが、それ以上のニーズ(進化にも)は対応できていません。経営はいつも提言していますように、維持させることが難しいのです。ソニーはサラリーマン等が自宅の最寄り駅に到着した段階で、自宅のお風呂のスイッチが入るようにとか、考え方は素晴らしいらしいのに実現は他社が実行できているなど、「頭でっかち」企業なのです。素晴らしい経営者もいらっしゃったのですが、その人の力量以上の人が育っていないのです。

 

結局オーナー企業同様「一代限り」なのです。これを払拭するにはファーストリテーリングが実行している「全員経営」がそれの土台になるものです。問題は実行出来うる人材育成なのです。お客様のニーズはそう簡単にはかえられません。逆らわずにニーズ密着に対応できる企業と。少ないです、シーズをニーズに具現化できる企業のみが生存を維持できるのです結論的に言えば「当たり前の事を当たり前にように実行できる人」が重要なのです。殆どいませんが、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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