生地 雅之
八王子エリア
1月下旬に掲エリアに行ってきました。
1. セレオ八王子の京王百貨店サテライト
京王百貨店が新宿本店以外に、お土産(おもたせ)メインに小型店をららぽーと新三郷店を始め出店しています。ターゲットはわざわざ新宿まで来なくても京王百貨店の包装紙でのお土産が購入できるという謳い文句で。
百貨店のメイン顧客は高島屋や京王百貨店と同様のシニア層がメインで、単店売上日本一の伊勢丹新宿本店(百貨店業界の約7%程度)が本店のリニューアルを10歳程度メイン顧客層を下げた事による勘違いがマスコミ等に起きているのです。
京王百貨店のサテライト店は衣料品はミセス向けで過去から低価格品であり、ハンカチ等の雑貨のみ百貨店価格なのです。要は展開商品がすべて低価格品で、そのエリアのお客様に合わせているのです。その部分は正解なのですが、見た目はすべてミセス向けなのです。
現在日本の女性は実年齢はともかく、本人の現実とは別に、若く華やいだイメージを望んでおり、常に40歳代(またはそれ以下)に見えたいのです。日本は65歳以下の人口が25%を占める高齢社会なのに実際は。
よって、商品構成は実年齢がミセスでももっと若々しい商品を求めているのです。ファッションビルやショッピングセンターの若々しいお店に入っているお客様を見れば一目瞭然なのすが、京王を含め過去には丸広等のこの様なサテライトショップが広がらないのはマーケティングが間違っているのでしょう。
過日の経済紙にGMSと衣料品コラボしているアパレル(SPA)の社長が自らGMSの食品売場に来られている30~40歳代のお客様を衣料品売場にとのGMSの言葉を鵜呑みにして、衣料品企画ターゲットを間違ったとのコメントを発していたのです。
2. 八王子OPA
セレオは北館と南館に分散されており、一つは元八王子そごう後であり、もう一つはこちら側は今一なのですが、電機屋がメインなのです。この電機屋の向いにイオン系のOPA があり、1フロアが狭いが多層階の館なのです。
2Fが駅からのペデストリアンデッキでメインなのですが、1Fがイオンの編集型の食品売場なのです。過去には話題のリニューアルも今や通常の食品売場になっていました。2F奥(メインからは見えない)には過去にはイオン食品売場の撤退により、ネットスーパーを近隣のスーパーと連携した取り寄せを展開していましたが、既に亡くなっていました。当然ですが。
八王子の南武線の川崎よりの八王子の2つ手前の駅に八王子みなみ野があり、西口の一つ目の信号のある四つ角にDCM、フレスポ、MIO、アクロスモールがひしめきあっているのです。
3. 八王子みなみ野DCM
駅西口に一番近いDCM(DO CREATE MYの略、全国840店展開しているホームセンター)があり、1Fに広い(効率が悪そうな)セブンイレブンがあり、駅から最も便利なのに今一、真剣にやれば一番に見えるMIOに勝てるのでしょうが?
4. 八王子みなみ野フレスポ
別にフレスポのみをまとめたブログに記載しますが、食銀スーパーもなく、空床だらけで入居していてもオフィスで小売りではないので、今一つ以上今三つ位なのです。
5. 八王子みなみ野MIO
新都市ライフホールディングス(UR)が全国で168施設(千葉ニュータウンや光が丘IMA等)運営している商業施設の一つであり、ここは食品スーパーのSANWAが1Fメインに入居しています。
他のスーパーよりも安いのです。実は価格が安いだけで、品質が追いついていないのです。「安かろう悪かろう」なのです。牡丹餅ひとつでも、安いのは漉し餡ではなく、粒餡であったりするのですが、NBは安いのです。
どこかの大手GMSがNBはどんどん値上げしていると称して、PBも相乗りでどんどん値上げしているのですが、ここはNBが他店よりも安いのです。値上げについては既にこのブログに過去「値上げ力」とのブログを掲載していますが、その2をそろそろ掲載予定です。
6.八王子みなみ野アクロスモール
ダイワハウスリアルティマネージメント㈱が運営している数店舗(新鎌ヶ谷等)の施設なのです。ノジマ電気とくまざわ書店が2Fに入居しており、1F奥にアール元気という 食品スーパーがあるのです。辻堂の湘南テラスモールの向かい側にあるLUZ湘南辻堂という小規模(FRがやっている津田沼や町田のMINAのような)商業施設の1Fに入居していますが、
このエリアのようなダウンタウンでは食品スーパーをメインにしないとネイバーフッド型になりえないのです。要はやっていけないのです。このエリアは既にオーバーキャパであり、 いずれ1施設(で十分)に集約されるでしょう。
小売業は既に2極化が進みつつあり、早い目に統合やM&Aされていく以外道は残されていないのです。自らオリジナリティを出せないなら、食い合いは否めない 事実なのです。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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