生地 雅之

2022 24 Oct

福岡FB+SCリサーチ

1.    福岡PARCO
本館も大したことはないのですが、やはり新館の方が閑散としており、通り抜けのお客様ばかりでした。

2.    マークイズ福岡
天神北から路線バスで20分程度のPAYPAYドーム前の商業施設です。
首都圏のマークイズ(渋谷)やみなとみらいや静岡にも存在していますが、ここは2館体制で手前はニトリです。本体はみなとみらい同様にエスカレータの配置が悪く、みなとみらいより後に出来たにもかかわらず、使い勝手の悪さの是正は出来ていないのです。

3.    ららぽーと福岡
博多駅から2駅の竹下駅から、ほぼ線路沿いに徒歩10分程度という判り易い立地の郊外SCです。全体は横長ながら5層であり、1~3Fは通常のSCであり、4Fはシネマ+スポーツパーク、5Fはフットボールパークと外を意識した造りなのです。
   
課題と言えば1Fのバス乗り場への出口にバスの時刻表表示がなく、バス乗り場まで行かないと判らないのです。不明なお客様は早い目に乗り場まで行って待たれるのでしょう。もう少しの時間(バスの時間ぎりぎりまで)でも滞留していただくような配慮があれば、「小売業は基本滞留時間と売上は比例するもの」なので。

この様な事例はイオン越谷レイクタウンのKAZEから、アウトレットへ繋がっているペデストリアンデッキのKAZE側の入り口にはアウトレットの開店時間(10時)が表記されていなく、KAZEの開店時間9:00に入店したお客様がアウトレット側に移動ができなく、デッキの先のアウトレットの入口まで行って初めて判明しているのです。デッキの手前表記が親切と思うのですが、

同様な事例の逆としては、ボンベルタ成田の駅へのバス乗り場の時間はボンベルタ成田店の入口に表記があり、雨の中、前の道路のバス停まで行かずとも判るので親切なのです。

後日記載のトキハわさだタウンのバス乗り場などは、来たところから帰りの駅までのバスが出るのですが、道路の反対側にバス停らしき屋根のついた場所があるのですが、帰りの時間を見に行ったところ表示もなにもなく、館の受付で聞いたら、着く場所と同じ場所だとの事でした。これも不親切極まりないのです。バスがルートを変えたようですが、表記もないのです。

ららぽーとは三井住友系で一部分「お客様の立場」になっていない事はほぼ小売業全般と同様に予想通りですが、ボンベルタも越谷レイクタウンも同じイオン系なのに対応が異なるのです。これは店長裁量と思われ、統一感のない対応はいつもの事なのです。どこかで記載しましたが、最低統一すべき部分と店裁量の線引きが全くない事の証左なのでしょう。

最近特に感じるのは、何故アウトレットが1層で(一部入間のように2層もあるのですが)屋外で外向きで、店の前のみの通路に屋根が存在しているのは何故か?FBやSCは全体がビルの中で吹抜けがあっても内向きに店が並んでいるのか?欧米のコピーなら天候不順の日本に合わせての変更が必要ではないでしょうか?

また、アウトレットも郊外SCも変わった形(「積み木」の丸や四角を繋いだような形)をしており、一部の館は派手な配色まで存在し、米国の砂漠の中のアウトレット(見つけて頂くために派手)のような状況なのです。しかし、日本国内ではそのような造りは不要で、中に入ればお店が並んでいるだけなので、外観をそこまで建築費が掛かるデザインする必要もないと思うのです。

既にその館に来ている事は認識されている状態なので、ビルの様なスクエアな形の方が造りも安価と思われますが.赤坂プリンスホテルは経営が維持できなくなった時の事を考え、1室1室をマンションの様に切り売りできるように西武が作ったとも聞いていますが、結果はホテルとして継続されているのです。​​​​​​

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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