生地 雅之
コラボレーション
小売業やアパレル業界は、昨年まで厳しい環境下に置かれ(今年も?)、業績が悪化している企業も多く出てきています、だからか企業間のコラボレーションが多く実施されています。しかし、本当に効果があるのでしょうか?
コラボレーションとは一体何なのでしょうか?お互いの強みをドッキングさせることにより、強みを増加させたり、反対に弱みを補完してより精度の高い完成型を求め、お互いがウィンウィンになると考えてのコラボレーションであるべきではないでしょうか?
例としては。
百貨店の自主編集平場や、通信販売カタログやオンラインサイトの自主編集コーナーにどこかの元雑誌編集者の名前を冠せたプロではない雑誌編集者の等身大の生活様式やテイスト趣味の提案をしています。中間層の一般に向けたコーナーにしているならともかく、百貨店層に向けて本当に響くのでしょうか?何故百貨店の冠に自信が持てないのでしょうか?
また、アパレルとスポーツメーカーのコラボなどはどちらも服を供給しているのであり、現在勢いのあるスポーツメーカーに呑みこまれ、アパレルメーカーの存在は表現できていません。アパレメーカーブランドの服を着る人のスポーツウェアはこれですとの表現などなく、ウィンウィンでは全く見受けられません。要はアパレメーカーブランドの表現はどこにも見当たりません。
その商品を着てしまうとアパレルブランド名は見えなくなりスポーツブランドの表記のみです。
GMSでも先日OPENしましたユニードンキ大口店も、ユニーのお店ピアゴをリニューアルしたのですが、丸ごとドンキです。入口のドアにユニーというロゴがあるのみで、どこにもユニーらしさは消されています。
この手法ではいずれユニーは消え去るのみではないでしょうか?インショップのテナントのセリアも商品は整然と並んでおり、売場としては申し分ないのですが、ドンキの複雑な売場構成の前には閑散としており、魅力が表現できていません。ユニ―は自社の強みと弱みを理解していないと思われます、勿体なく残念です。
最近コラボレーションを上手く展開できている事例を見つけました。EDWINとCAPTAIN-STAGです。服とアウトドアグッズのコラボはアイテムも事なり、デレクターチェアの背中にデニムの素材でEDWINと書かれており、違うアイテムに表示されており、ウィンウインになているのです。但し、そのデニム生地を使用すれば汗で色落ちがあり、見た目デニムの色落ちしない素材を使用されっていればベストなのですが、、
コラボレーションでウィンウィンとなり、その目標達成している企業が存在しているのでしょうか?これは知名度を上げる手法であり、先行投資だから儲からなくても良いのですと聞こえてくるのですが、現場が先行投資という言葉を吐く企業とは大丈夫なのでしょうか?儲からなくても投資もあるとは思うのですが。営業利益率が低い企業はまず儲ける事が先です。その意識の差は何なのでしょうか?ずばり、経営者の力量の差なのです。
何が原因なのか?阻害要因(出来ない理由)を見つけて、改善していくほか道はないのです。
機械(車や洗濯機等)が故障すれば故障個所を見つけ、修理をするのは当然です。故障個所を見つけないで改善など不可能なのです。諦めて買い替える道もありますが、経費ロスを生む可能性も高いのです。システムやビジネスモデルも同様です。
阻害要因は各社各様に箇所が異なりますので、弊社は各社よりお困りごとをお聞きして、個別に改善策を対応させて預いているのです。総論では解決しませんので、
しかし、基本は重要ですので。下記の総論を定義させて預きます。その後は個別対応にて、、
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。