生地 雅之

2019 08 Jul

GO SLOW CARAVAN

少し前に知人の時計を購入するのに、選んで欲しいとの事で同行した際にダイバーシティ東京に出向いてきました。その中で表題の店舗を見つけました。

中々興味深い店であり、多少トラッド寄りなのですが、昔の団塊の世代向けのトラッドではなく、現在の30歳代にも響く拘りのある商品構成のショップブランドでした。

 

一つ一つがそう高くはなくSCレベルなのですが、商品に対する説明が最低1つや2つはあるもので、一般的なチェーン店のレベルではありません。要はベーシック商品の位置付けが少し上であり、面白い商品構成でした。

 

販売も金髪の若い方に接客され、商品が好きで販売員になった昔のVANの販売員のような人に対応され、少ししゃべり過ぎでしたが、熱心で商品好きが伝わり、ついつい色落ちのしそうなVIVID-COLORのベルトを2本とカットソーを買ってしまいました。その販売員はその後越谷に異動するとの事で、イオン越谷レイクアタウンの同店に足を向けましたが不在でした。

 

そういえばその販売員は貯金して両親をヨーロッパ旅行に連れて行くと言っていたので、他の販売員に聞くと丁度行っている時期らしかったのです。見た目と違って親孝行であり、グッときたものでした。この事は約25年位前に家電を大量に買った時の対応をしてくれた量販店の若い販売員に似ており、素晴らしい対応です。見た目の期待値以上のサービスは最高です。

 

このショップブランドは10年近く前から展開しているようですが、少し前よりECサイトを復活したようです。しかし、サイトの作りは他社のサイト同様、商品の羅列であり、特長のある店やブランドの味のあるサイトにはなっていません。要は店の楽しさがサイト(画面)には表現できていなく勿体ないのです。一般的なサイトの作りであり、残念としか言いようがありません。

 

ECサイトはこれからリアルと競合するチャネルの一つとして捉えるべきですので、再現性は十分出さないとただ店で商品を見た人のみ、その品番のみを買う可能性があるだけのです。楽しい売場(サイト画面)であれば、見ていない商品まで購入して頂けるのですから、言うのは簡単と言われるでしょうが、そうしないとサイトの存続が無く、機会ロスを生じるのです。から、

 

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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