生地 雅之
最近の店頭リサーチ・下
1,自由が丘A ONE(アオーネ)
10月中旬に掲店に行ってきました。自由が丘駅前のロータリーの右側に現在工事中のイオンがお店を出すようですが、この店はロータリーの左前にあるおしゃれな三井住友銀行の裏に隠れているイオンの新業態なのです。駅前と聞いていたので、調べずに来たのですが見えなく、判らず、人が駅に流れてくる方向に向かい(逆行)、ロータリーなら1本裏側に立地しているのです。
地下にはピーコックストアの新業態がまだオープンしていなく、おしゃれな街なので、イオンも意識しているのでしょう。
1カテゴリー1ショップしかなく、比較購買もできないのです。お客様はどの層も比較購買したいので、1カテゴリー1ショップしかないので、そのブランドのファン以外は今後も来店されないし、そのブランドショップが固定客を作るまでの時間は苦戦が予想されます。もちろんイオンは坪効率が低いので、自社他店と比較すると良いとなるので、判断は難しいのでしょうが、新浦安のMONAに作ったFROZENもそれまでのイートインから見れば坪効率も高いのでしょうが、一般的なイオンの食品売場から見るといかがなものか?要は館の面積の1/3を占める食品の売上が全体の2/3を確保しているのはGMSの実態なのです。現在は「物見遊山客」以外は閑散としていますが、
駅前の工事中の部分は立地も良いので、ここのみにして多層階のイオンを作るべきではないでしょうか?現在は隣に他社に出られては売上が取られるのを嫌がるカニ張り戦略が続いていますが、いずれそごう・西武のように限界は見えてきていますので、方針変換の時期も近いことでしょう。ターミナル駅前立地の強化も岡山、京都、今回の横浜西口のように正しいので、早期に「無駄の排除」に向かえばわずかな営業利益額に留まらず、セブンHDGS並みの営業利益額を生める企業なのですが、残念です。(但し、駅前立地運営のための多層階の運営MDの研鑽が必要ですが)
2.代官山フォレストゲート
東急不動産が手掛けた駅前立地の新商業施設ですが、上記アオーネ同様1カテゴリー1ショップなのです、東急たるもの判かっていて何故できないのか?
また。建物のデザインは有名な隈研吾氏に依頼したらしく、芸術品(作品集・本を出すくらいの先生)です。商業施設を手掛けるには失格でお客様のために、通りやすい導線やエスカレーターの位置など、不都合が多いのです。京都四条烏丸のココンカラスマなどはその最たる事例でしょう。表参道ヒルズの安藤忠雄氏も同様、スロープのある建物での物販購買されるお客様の心理は、不安定そのものです。要は芸術家なのです。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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