生地 雅之

2021 15 Nov

可笑しい世の中、これが普通か?

コロナが終息方向に向かわない状況から日本は少しずつ向かい出しています。世界では逆行の国も。小職の「アフターコロナ」の予測(元に戻る)が遠のいていましたが、何が原因かは別にして、近づきつつあります。
「世界中がマスクをしている不可解な状況は戻らない」との一般的な予測が大きくなっていましたが、少しは見えてきました。(小職のブログの20年5月18日のアフターコロナ、21年5月10日のアフターコロナ2もご参照下さい)
中国が「コロナ発祥の地」と過去に米国が騒いでも、他国はそう追随していなかった。無視状態か?
国内もデルタ株が広がりつつあったが、縮小してきています。世界で一番発生率が少ない位置から少しずつ上昇。
少し前の20000人越えはインフルエンザの倍のスピードで、不安が世情悪化の要因か?
政府も初期の判断(少しの段階での大騒ぎ)ミスを詫びず突っ張り、オリンピックも実施(結果オーライ)。
百貨店も4月23日にダイヤモンドオンラインで急に現れた流通ジャーナリストの村上達也氏が公言した「デパ地下を閉めるべき」(小職のブログでは2Ⅰ年8月23日)がまともになり、入場制限まで。デパートの食品売上の全国平均的シェアは30%程度で粗利率は平均以下のカテゴリー。

斜陽産業界は第一四半期の結果が未達も、通期黒字を修正しない不可解。後期で土地の売却のような事以外の営業利益ベースで本当に実現可能か?
上場企業の決算予測は製造業中心に上方修正が多く、来年以降の経済復活に期待を寄せる業界も多い。
しかし、予測が付かないという事のみで、中長期どころか当期も推測できない。但し、経費圧縮には手が付き、先行き不透明だからできる事(経費削減)はやっておこうとの事は正しいと思います。逆にいままでは何故放置していたのでしょうか?経営指針にローコストオペレーションはマストではなかったのでしょうか?このような経済状況下で各企業の方向は、やはりTOPはVISION(GOAL)を設定し、全員を同じ方向に向けて束ねて引っ張っていくしか道はありません。

TOPは目標数字を出すのですが、ハウツー論までの具体策までは出せていないのです。
要はTOPには現場に精通されている人は少なく、一部の経営TOPを除いては具体策には疎いのです。逆にその方は経営全体を俯瞰出来ていない事も、現場に精通されていない経営者は釦を押せば回る企業に。これはこれで一理は、
現在のような緊急事態中(ランダムな継続中)にであれば、一旦現場に精通されていらっしゃる方をTOPに据え、隅から隅まで見据えての戦術をTOP-DOWNで駆使し、結果この足元の火消しを乗り越えてから、再度TOP交代も示唆に組み込んだ経営手法も一考ではないでしょうか?
自社がこの経済環境で維持・向上出来るのか否かを冷静な第三者で見抜く必要を感じます。
「一歩下がって二歩前進」なのですが、出来る経営者はまず不在なのでしょう。残念ですが、

ところで、この状況下で出来る経費削減も、ROASの見直しができていない経営幹部(ミドル)も多く、ベンダーから提示された効果を計測できる術もなく、総額の比較しか見えていないので、無駄な経費が横に広がり、これを止めれば売上・利益がこれだけ落ちるとか、全く落ちないとかが判断不能なのです。出来る事から確認し、投資に対する効果計測を望むものです。
少なくとも、広告費用に対する売上・利益の確認ができるのですが、この広告を見てサイト等の訪問された方が何をいくら買ったのか?このWEB広告の効果期間(一般的に約10日間)も、
このような効果計測をできるところから解析し、効果計測を確認の上、継続するか中止すべきなのです。

現実この様な効果計測が実施されなく、広告費用の圧縮(止めれば売上が減少するのではとの思いで、調査もしないでの継続)が止められなく、経費圧縮に手が付かない企業も多々あるのです。
百貨店某社EC売上が過去に100億円程度の時に、営業利益が3億円程度赤字で、広告費用も3.2億円程度使用されていた時に、小職の紹介する上記方法で、広告代をすべて止めても売上が維持できるので、赤字がほぼ消えるとの提案をしたことがあるのですが、その時は上述のように売上が減少すると怖がり、導入されてはいませんが、未だにそれは事実なのです。この状況で、最近は各社経費削減に目が行き、採用ケースも増えていますが、

この可笑しい世の中が、現在普通な状況になっていますが、本当に継続するのでしょうか?
世の中は右に倒れればある時期に揺り戻しがあり、左に倒れるのは過去から歴史を見ても事実であり、いつ戻るかの予測は重要ですが、いつも逆戻りが発生しているのです。
この「新生活スタイル」と称して暫くですが、皆様継続するとの表明も多いのが実情なのです。果たしてどうなるのか?人間は楽な方向に移行するものなのです。例えばマスク無しで良いとなってマスクをし続ける人は稀で、まして「マスクを洗う習慣が根付く」などと馬鹿げた話が横行するのはいかがなものでしょうか?今後も本質を見抜く目が重要です。


現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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