生地 雅之
年始リサーチ⑳
毎年恒例の新春の店頭リサーチが始まっています。既に2月ですので年始ではなのですが、毎年同時期にレポートしていますので、右下のアーカイブを紐解いてください。
135.新宿伊勢丹メンズ館
2月16日に1FのフロアのメンズコスメがリニューアルOPENしました。夜に見てきたのですが、迫力満点です。新宿だからできるのでしょう。
136.二子玉川ドッグデプト
今迄中層階にあったセレクト系ブランドがなくあり、前からありユニクロ2層に、LOFT2層になっていました。規模の大きいブランドでなければ、出展の維持でさえままならなくなってきているようです。
137.玉川高島屋SC(本館=高島屋と南館=専門店)
どちらもいつも同様に食品も上層階もがらがらなのです。
SCと名付けており、日本のハイグレードSCの走りであったのですが、時代に適合できずに迷走しているように見えます。ここを基本に立川高島屋SCや日本橋高島屋SCと広げてきたのですが、ベースになっていて、この店が苦しんでいるので、他店への同様の展開は戦略ミスではないでしょうか?
138.二子玉川ライズ
地下の東急フードショウはそれなりに混んではいるのですが、地下で高島屋の食品売場(地下)と繋がっているのに、客層が異なっている認識とそれ向けのプロモーションが弱いのか、高島屋は特にがらがらでしたが、ココはまだましなのでした。
上層階のファッション系はがらがらであり、隣の大箱の館の至っては、
139.たまプラーザ東急百貨店
テラス(専門店エリア)は休日であったので、入れませんのでしたが、東急百貨店は吉祥寺同様にがらがらなのです。
この様な駅前とは言え、郊外型や地方百貨店の将来はなく、要は来られるエリアの中の百貨店層がシュリンクしており、都心型(ターミナル立地)でない限り、どこか(それはカテゴリーなのか?)に特化しないと生き延びないと思われるのです。
恐らく大型百貨店の経営層は地方・郊外店は閉店を視野に入れての方向であることは否定できないのです。
言えないだけで、
140。イトーヨーカドーたまプラーザ店
過去に記載のように、少し前に見難い・買い難いようにリニューアルしたままで、衣料品の棚がメンズもレディスの区分表示もしていないままであり、改善もされていませんでした、売場が明るいだけが取り柄です。
キャッチコピーはセブン&アイグループであり、流石に洗練されてはいるのですが。MD(商品や売場)が追いていけていないのです。残念としか、このバランスの悪さも低迷の要因の一つでしょう。全体を把握して方向性を示唆できるコンダクター(指揮者)不在なのです。
141.南町田グランベリーパーク
東急のアウトレットですが、コロナの影響か当時の入店客の迫力もなく、お店はがらがらであり、スポーツやアウトドア部分の「中央の遊び場=夏はカヌー、ボルダリング等であり、冬はスケートリンク等に変化している」場所は、夜でしたので小さい子供は殆どいなく、カップル等でそれなりに混んでいました。
これからの商業施設はトラフィックの有無で結果が大きく異なるので、呉服系の百貨店は早期に電鉄百貨店と合体するか、電鉄そのものの子会社にならないと余程の経営力がないと埋没(維持できない)するのです。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。