生地 雅之

2024 25 Mar

全員が能力を発揮できる職場へ?

3月4日付繊維関係の業界紙に表題のタイトルの記事が「記者の目」に掲載されました。内容はLGBTQ(性的少数者)を理解して、いじめ等から守るべき論点なのです。当然理解はしつつも自分が置かれている環境を他人に理解し、守ってもらう事自体は他力依存であり、少数派は守られて当然な訳はなく、経営視点でも、政界でも、少数派は存在する(政治は多数決ですが)のです。そこは守られないのです。確かにLGBTQについては一般的にも理解が低く、偏見等も多いのが実情ですが、偏見も持っていなく差別意識もない人も存在するのです。LTBTQの考え方はさておき、表記のタイトルは本当に実在するのでしょうか?

能力は全員有る訳でもなく、平等に機会を与える企業経営など世の中から埋没するだけなのです。要は能力の保持する比率に合わせて、公平に機会を与える事が当然すべきですが、経営層には全員なれる訳もないのです。当然能力の高い人が基本的には選ばれ、昇格され企業経営の中枢に就くのです。それも本質的には能力の高い人ではなく、現在の経営者に認識され、その中でも気に入られなければ昇格されないのが現実です。不公平とは言えますがそれが現実なのです。

その中で勝ち抜いていくことは企業の中枢に上り詰めていくのです。甚だ不合理なのですが、それが現実なのです。嫌なら辞めて自分で思う正しい企業を作るべきなのですが、作ってもまた自分がそのようなことをやってしまうのです。要は我慢して上り詰めてから自分の思う正しい(何が正しいかは?) 不満ですが。総理大臣を見ても、官房長官まではぐっと我慢し、総理を立て「ご尤も」と支え続け、自分が総理になった途端、、口では「前任の踏襲」と言いながら、前任の方向性とは違った道を歩んでいるのが現実です。

要は部長になったら部長の発言をするのではなく、最終目標がTOPならTOPまでは「草履を懐に温め」、我慢する事が必要不可欠です。部長が最終目的地ならその発言で良いのですが、潰されない事を祈るのみです。小職は今では歯に衣を着せぬ発言を貫き、企業に忖度しない姿勢を貫いていますが、一部上場していた前職で取締役になるまでは、我慢をし続けていました。

その後、独立してからはこの姿勢ですが、基本は小売業の応援者であり、小売業が大好きなので、不備を見つけては提言し続けているのです。分かっていると事も多々あるとは思いますが、判っていても修正されないのは分かっていないと同じだとの解釈だからなのです。修正されるまでは言及し続けるのです。勿論小職の目線でですが、各企業が気が付いていない場合も想定しての発言を続けているのです。(理解もされていない場合も、修正しない方針もあることを否定しているのではないのです。)

各企業の広報やコメントで、小職が納得する小職の指摘と異なる発言(考え方)等があればそこでSTOPはするのですが、考え方は「十人十色」であり、その考え方も理解するなら否定するものではないのですから。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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