生地 雅之
錦糸町パルコ
3月18日(月)と28日(木)にOPENしたばかりの掲店に行ってきました。
お客様目線のコメントであり、事情は忖度したものではありませんのでご了解ください。
この場所は以前LIVIN錦糸町店であり、その前は錦糸町西武(西友系)でした。
とある理由から西武の名前を西友が使用できなくなり、LIVINに変更したものです。
「西武」店名時代にはラルフローレンや百貨店系NBも多数入店していたのですが、西武の名前が外れてからは「ラルフローレン」も撤退し、ディヒュージョンラインの「チャップスバイラルフローレン」は展開していたのです。
それもチャネル展開問題でラルフローレンも外れ、「チャップス」名のみでは上手に展開できなくなり、順次百貨店系NBも撤退が始まり、「無印」位しか残っていなく、他は西友の平場展開がメインといった状況でした。
地下の食品のみ多少お客様が入っていて、それも外国人比率が高いお店でした。(西友の食品売り場はどこもほとんどこのようですが、)
西友系でラルフローレンが残っているのは売上額の多い、店格がGMSより少し上の春日井店位でしたがこの店も2月20日に閉店しています。
この錦糸町エリアには百貨店はなく、商業施設が乱立しているのですが、どれもいま一つパワーが無く、苦戦中のように見受けられます。
マルイ、アルカキット(元そごう)、少し離れてのオリナス、一番効率のよさそうなのは駅ビルのヨドバシが核店舗のテルミナではないでしょうか?ここは駅横駅上のため、他のアトレの一部と同様字型は悪いのですが、立地環境で十分にカバーできています。
この状態は日本橋地区も同様で、最近できた日本橋高島屋SCのFB部分は、このエリアの働いている人の食難民は、掬い上げたものの、その同顧客のファッション難民はMDが異なる展開のため、掬いあげられていません。
コレド(日本橋や室町)もファッションはいま一つであり、日本橋高島屋SCのFB部分はJR名古屋高島屋のTGMを参考にMDすればよかったと思えます。このエリアで働いている人のすべてが百貨店顧客ではないのですから、もっとローカライズ(顧客密着型)すべきでしょう。
上野のパルコヤも同様であり、このエリアに働いている人に「コト」は提案出来ていても、ファッションはいま一つ対応できていません。
ともかく日本橋エリアも上野エリアもその地域に働いている人のファッションを満足に対応できていないのです。「勿体ない」の一言です。
話を戻して、錦糸町パルコはその点地域密着型のリーシングで対応できており、素晴らしいものです。パルコの味は保ちながらのローカライズはバランスもよく、この時代に合わせたテナントです。
18日より28日の方が同じ平日でも、入店客も多くなり、ショッパーを持ったお客様も多く見受けられるのです。これこそ本来の新規OPENであり、リニューアルの姿ではないでしょうか?
中身はラグジュアリーやコスメはブランド箱で、2F以上も地に足が着いたファッションブランドショップであり、レストランは少ないのですが1F奥のすみだフードホールと隣接の「楽天地」でカバーできています。
地下の食品は西友が残っているのですが、なんとパルコが入った途端にお化粧直しをしたかのように、綺麗に整然としています。やれば出来るのです。いつもこの姿勢があれば、、
食品は雑多でも良いというのは間違いであり、同じ物を買うならより環境やサービスの良い店に流れるのは自明の理なのです。
過去の近鉄百貨店本店のセレナのOPENに合わせてのリニューアルや、ハルカスOPEN時の近鉄百貨店本店や、阪神百貨店の昨年の第一期リニューアルの地下の食品も同様です。
パルコとしても、今後の渋谷、心斎橋も楽しみですが、、既存店のリニューアルも期待しています。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。