生地 雅之

2018 10 Jan

年始店頭リサーチ④

年始1月8日店頭リサーチをしました。小職の目線による下記の印象を纏めましたので、ご一読下さい。

 

59.イオン越谷レイクタウン(KAZE+MORI+OUTLET)

年明けの月曜・祝日であり、それなりにお客様は賑わっていました。

入れ替えの店が減少し、館としてもテナントの売上も安定してきている証左です。

またOUTLETがOPENした時のリサーチブログにも記載していましたが、MORIからのみのOUTLETへのブリッジは残念で、KAZEからも必要とコメントしていましたが、久しぶりに行ってみると出来ていました。素晴らしい対応力です。

これだけ大きい施設であれば、近隣の既存顧客は目的買いが多くなり、指名店のみ中心の来館も当然多くなるものです。よって、このブリッジは必要不可欠なのでした。

残念なのは、KAZE&MORIは9:00開店であり、OUTLETは10:00開店なのです。その為、KAZEやMORIからのOUTLET へのブリッジの入口前に「OUTLETは10時開店」の表記が無いので、10時前の来館のお客様はOUTLET側に入ってOPEN がまだと気が付いて、戻って来られているのです。運営者は自ら知っているので、気が付かないのです。要はお客様目線になっていないのです。残念です。

もう一つ、これはテナント側なのですが、ハッシュパピーがプロパー店とOUTLETにも出店しているのです。コンサバなブランドであり、両館に出す必要があったのでしょうか?

トレンド系のブランドなら早や目の処分も必要であるのは判るのですが、、

また、コスメ―ムは閑散としているのですが、横のTEA-ROOMは多くのお客様が朝一からいらっしゃいました。これはどう見るべきなのでしょうか?ブランド物の化粧品はここでは不要なのでしょうか?

 

この様な化粧品売場には、日本に最初セフォラが入って来て撤退し、伊勢丹がミラ―を、阪急がフルーツギャザリングを、ドラッグストアのトモズがINCLOVER、そしてコスメ―ムなのです。化粧品はファッションのラグジュアリーブランド程価格は高くはないのですが、ブランド指名買いウェイトの高いカテゴリーなので、看板を下ろすと全く売上が取り難いのです。

 

60.ららぽーと新三郷

相いかわらずFAMILY層が多いのが特長です。特に祝日であるからなのか、小児科・内科が朝から満杯状態で、寒いのにドアの外まで並んでいました。

また、テナント側ではPURPLE&YELLOWの店のVPハ過日同様素晴らしく、ファッションを判っている方のマニュアルなのでしょう。前回見ただけではお店の方に個人の実力ではと思っていたのですが、企業として運営出来ているのは素晴らしいです。

 

61.ららぽーと柏の葉

相いかわらずFAMILY層が多いのが特長です。

 

62.イイアスつくば

OPEN以降継続して安定している館であり、駐車場のナンバープレートを見ても大半つくばや水戸であり、地元顧客がメインなのです。

また、カスミ(食品スーパー)にある5点以下専用レジなどもまだ運用しており、顧客ニーズに的確に対応できているのです。素晴らしいものです。

 

63.おおたかの森SC

取り立てて変わった様子もなく、安定して賑わっています。

タカシマヤフードメゾンの前に、タカシマヤコスメティックが出来ており、上記のコスメ売場の延長なのです。

別途、入口の横に掛っているフロアガイドに「セントラル」というスポーツジムがあるのですが、通常の日本語表記がなく、会社名のデザインロゴの表記であり、横にいたお客様がインフォメ―ションの女性に問い合わせしていましたが、その受付の女性もそうなっているとは知らないで通常記載されているとの受け答えをしていました。

 

これくらいは当然と思っているコトでさえ、確認なしでは不備が起きているのです。如何にお客様目線が必要で、それに気付いて改善できるお客様起点の発想が必要なのです。

 

64.マルイ柏店(MODI)

柏のヤングはこの店です。

柏駅からは一部しか繋がりもなく、本館は雨には弱いのでしょうが、健闘している店でしょう。

 

65.柏高島屋ステーションモール(S館+新館)

いままでのS館のラグジュアリーゾンの上層階を食中心にしており、連絡通路等は不便なので、判り難くさがありますが。柏も食難民(食べる処が少ない)が多いので、混雑していました。S館はいつもの如くですが、、、、

 

66.高島屋柏店

そごう柏店が閉店してのフォローウィンドは一旦落ち着いていますが、柏のシニアはこの店しかありません。中間層(FB客)はステーションモールで確保しており、ヤングはマルイなので、ニューファミリー層(SC客)に向けてそごう柏店の跡地を押さえて化高島屋の独壇場にできるとは思いますが、東神開発なら二子玉川SCのワンランク下を狙って、十分可能でしょう。心斎橋のそごうの跡地を大丸が抑え、漸くPARCO(FB)に転換させるように、ドミナントして。

 

67.東武船橋店

船橋のシニアはこの店です。しかし、ハードロックをガンガン鳴らすBGMはいかがなものでしょうか?活気付けの為でも店の顧客に併せて選択すべきでしょう。

 

百貨店のメンズカジュアル(アダルト&シニア)はもう限界のようです。昔から十年一日の如く変化がなく、ゴルフ売場もタウンユース化してきており、同質化しています。

お客様とともにエイジが上がっているので、いずれ不要になるのです。ミドルやヤングアダルトのブランドもアパレルも開発が遅れており、PAUL-SMITHやマッキントッシュフィロソフィー、TAKEO-KIKUCHI程度しかなく、また百貨店顧客層の団塊ジュニアも百貨店には来店が少なく、先行きメンズ売場はどこに行くのでしょうか?

 

68.イトーヨーカドー船橋店

この館は駅傍の位置にありながら、MDが大味で勿体ないです。

 

69.西武船橋店

2月末に閉店するので、売りつくしを実施していましたが、食品売場でさえ閑散としており、どの店も閉店する間際のみ賑わうのでしょう。売場は東武よりしっかり作れているのですが、

 

70.船橋シャポー

駅下の素晴らしい立地であり、ベタなショップ中心ですが、地域密着型です。西武側は2月中

にリニューアルのため工事中で閉鎖していました。西武へ行くのには不便になっています。

 

71.そごう千葉店

千葉の百貨店は三越が閉店して少しは潤ったようなのですが、また元に戻っています。

 

72.ジュンヌ

千葉のヤングはこの店ですが、あまりにも客数が少なくビジネスにはなり難いのです。

 

73.ペリエ千葉

昨年記載のままで、特に追記すればJR駅からそごうに降りて行くエスカレータに屋根が幅狭く、雨に打たれます。エスカレータの屋根の意味をなしていません。建築法に抵触するのかは不明ですが、付けるならもう少し配慮が必要でしょう。

 

74.イトーヨーカドー津田沼店

この館はJR駅から5分程度(新京成の駅横)の位置にありながら、ベタであり地域密着のようですが、MDが大味で勿体ないです。

 

75.イオンモール津田沼店

この館は新京成の駅横の位置にありながら、幅広いGMS客を確保しようとしており、て館内にイオンのコンビニ等のチャレンジもしていますが、今一つです。

TOP・VALU・COLLECTIONも止めたと思っていたら、まだ存在していました。リニューアルしたいのか、いままでのレインボーカラー的な多色のロゴカラーからグリーンのカラーに変更しており、無くなったと思えるのです。ブランドのカラーを変えるより商品のMDを見直しすべきでしょう。

 

76.津田沼PARCO

地域密着のベタであり大丈夫ですが、調布PARCO同様、MDが異なるのに都心と同様のネーミングは今後の戦略としてはいかがなものでしょうか?

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。