生地 雅之

2022 21 Nov

イオンモール都城+宮崎

1.イオンモール都城(みやこのじょう)
先日表記の店を見に行ってきました。鹿児島中央駅から宮崎駅の間の都城駅近く(徒歩10分弱)にあり、都城はそこそこ名の知れた街だったのですが、現在は全く寂れた街なのです。数回前にこのブログに記載しましたイオン南栗橋の最寄り駅の南栗橋並なのです。都城は南栗橋の人は何県でどこにあるのかは知らなくても、一度は耳にされていると思われるのですが、都城の人は南栗橋の名前もご存じないと思うのです。

線路沿いに少し歩くと見えてくるのですが、古いSCの2層であり、年配の方が多いのにフロアガイドが無いのです。フロアガイドについては、どこかで記述したのですが、顧客の年齢層を見て、紙で作成するかQRコードで読み取る方式に区分すべきなのです。都心のPARCOやマルイなら判るのですが、SCでもシニアやミセス等がメイン層ならまだまだ文字の大きな紙媒体は必要なのでしょう。

このSCは2層で理にかなっており、車の来館がメイン(この館も電車の人はほとんど不在)なら、駐車場に止めた場所に2層なら1往復で、4層なら2往復で戻って来られるのですが、奇数層なら1往復半をお客様に歩いてもらう事になり、見た処を2回になってしまうのです。よって、偶数層が適しているのですが、過去に当時のイオンモールの会長や専務に提案したのですが、一度はどこかでTRY されたのですが、建設経費の問題で高くなる(3層よりも4層の方が)らしくそれ以降そのままなのです。

この様な提案は過去から百貨店やSCやFBには続けており、SCにおけるフードコートを上層階に、レストランを下層階にとか、百貨店で言う、通路と売場の床の色を変更するや、売場の照度を今以上に明るくするや、一人の優秀な販売員よりも全員の1歩を求められるマニュアル作成、全小売業(百貨店でさえ)における無人販売の徹底等を唱えており、その他売場構築マニュアルの整備の必要性や、ONLY-ONEやNUMBER-ONEになるべくPBのブランディング等まで低減しているのです。

越谷レイクタウンのアウトレットとMORIへのペデストリアンデッキを作るように=そして作られたのですが、余りにも中途半端な出来(屋根が半分しかなく雨除けにもなっていない=先日記載のイオンモール八幡東同様)や、ダイエーの看板を下ろしイオンへの集約も=北海道と九州地区のみで止まっていますが=これはダイエー店舗の半分の従業員をイオンに、その分イオンからダイエー店舗への異動により、当時挨拶のできないダイエー社員の血を半分程度入れ替える目的で、ここをやらずに店名のみ変更しつつあったので、挨拶のできない店から出来る店への変換を目論んだのですが、形のみの変更で、結果本州では手つかずなのです。

この館(イオンモール都城)は昔作ったのでしょうか?当然3+4Fの駐車場に行けるのですが、3Fも売場に出来るような造りに見えるのです。増床できる位売上が取れると期待しての造りなのでしょうか?残念ながら予想は全く外れ寂れる一方なのです。造りはARIO川口(駅前に寂れたヨーカドーがあり=食品は食い合い)に近いのです。

2.イオンモール宮崎
2層ですが、西側にイオンリテールがGMSを核店舗にし、反対側には2Fのみスポーツオーソリティとシネマを核にした造りであり、イメージはイオンモール座間の様なのです。GMSのイオンは1Fに食品、コスメ&日用品と一部の住居関連商品であり、2Fに衣料品(メンズ&レディス)に子供の売場の構成なのです。

最近のイオンは食品の売上が65%以上占めるにもかかわらず、面積は1/4程度に絞っており、食品のみ効率の高いビジネスができているのです。割を食らっているのは衣料品+住居関連なのです。勿論、坪効率を平均に併せる必要はないのですが、狭い面積/少ない品番数で高い売上・利益を生む事がマスト(儲ける事に繋がる)なのですから。狭いと何を排除しても売上が落ちないのかを考えるのですが、広いと埋める事が第一義になって売上・利益どころか、効率も維持さえできないのです。勿体ないの一言なのです。小売業は「買って貰う」から「売って行く」姿勢への変換が必須なのです。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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