生地 雅之

2022 28 Nov

九州アミュプラザ縦断リサーチ

先月初旬に九州を弾丸的に縦断リサーチしてきました。ここ数週間に亘るブログに記載の商業施設レポートです。初日に天神・博多地区の百貨店やFB+SCを、2日目には大分百貨店∔SCから小倉近くのアウトレット、3日目には熊本のFBやSCと,鹿児島のSCも。4日目には宮崎のSC2館を、JR新幹線+在来線∔高速バス∔路線バス等を駆使してリサーチしてきました。

九州地区最後のブログの今回はJRが展開する駅の商業施設レポートなのです。JR東日本では、東京中心にルミネ、アトレ、エキュート、最近ラグジュアリー中心にニューマンも、神奈川の駅ビルではラスカ、千葉ではペリエ等の名称で多くの商業施設を展開しているのです。九州はアミュプラザなのです。

過去に某百貨店アパレルの社長が、数年前に宮崎エリアに出店しようとされ、地方百貨店よりもアミュプラザが売上も高く、好調であるとこちらを選ばれました(既に退店されて今はありませんが)。しかし、アミュプラザ中心にリサーチしましたが、大半、お土産屋や食物販やレストランなのです。ここでアパレルが売れるとは到底思えません。ついで買い程度ならともかく。

先日首都圏の私鉄9社とJR東日本の10社の決算を紐解くと、不動産事業と物販事業の売上額はほぼイーブンなのに、営業利益率は不動産業が20数%(イオンモールやららぽーと以上に)に喃々とし、物販業はその10分の一程度(百貨店やGMS並)なのです。確かに小売業はトラフィックの恩恵に今後も享受していくのは明白ですが、果たしてマーケティング力の無い商業施設に出店しても失敗するのは当然です。

今回は、博多、大分、熊本、鹿児島、宮崎と5カ所を見てきており、駅線路(高架)下の場合や、別棟等もあり、KIOSKの域を出ていないものもあり、様々です。過去に小倉も見ており、残念ながら今回の長崎には閉店時間に間に合わず、入れなかったのですが、しかし、接客業としてはまだまだであり、元国鉄職員が残っているようなぞんざいな口の聞き方の社員も存在しているのです。

すべてとは思いたくはないのですが、残念としか言いようがありませんが、過去にイオンモール高岡をリサーチしていた時の地元バスの運転手による「降りるべき停留所の質問」に対する回答に「旅の人ですか?」との回答で、質問そのものには答えて貰えなかったことと同様に感じるのです。(このブログに記載済み)

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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