生地 雅之
ミニストップ実験店他
1.ミニストップの実験店(2店)
数か月前にミニストップが実験店を出すと言うので、見に行ったのです。
1軒は神田錦町店であり、イオンモールの元東京事務所のすぐそばにあるミニストップなのです。何が実験と言えば、ローソン100のように、野菜を置きだしたのです。もう1軒は千葉そごう裏からモノレールの下を千葉みなと駅の方に歩くと、10分強にあるミニストップ千葉中央新田店なのです。ここはリニューアルしたようですが、野菜を置いている以外は新しさはないのです。
既にこの手法はGMSの食品売り場の1本足打法から脱却するために、イオンはマイバスケット(現在好調らしい)を出し、過去にはアコレや、現在はミニ食品スーパーのイオンスタイルとしてそよら(自前)、そこら(テナントで入る)も切り出しており、絞り込んだ戦略ではないので、過去に出したアコレ1号店(平和台)などは寂れたままです。
ローソンも青の一般的なローソンのみで止めとけばよい物をワイン色のナチュラルローソンを出し、殆ど商品構成が同じに感じられ、100店舗どまりで、広がりもないのです。
セブンは殆どワンパターンであり、実験店(SP)と称して、松戸常盤平店に野菜も多種置き、ラーメンも食せる店をTRYしてはいます(過去のこのブログに記載済み)が、それ以外にザ・プライスというアコレの様な業態も放置されたままです。
日販売上がセブンに近付いてきたファミマのTRYしているONE・STOP・SHOPPINGのコピーそのものなのです。(広げているのは衣料品ではなく、食品ですが)
小売業が大型化から小型化へ移行しているのです。高齢化している消費者自身が広い店を見て回るのに疲れ、その地域にあった品揃えで、判り易い店を作ろうとしているのです。WALMARTが手を出した時の西友のように、判り易い店は西友ではできなかった(時代が追いついていないのか)のですが、地域地域のマーケティングの徹底が条件ですが、
2.イオンスタイル竹ノ塚
東武線竹ノ塚駅から東側に徒歩約10分程度にある元ヨーカドーの撤退地であり、翌日には2+3Fにヤマダ電機がOPENしていました。ヤマダ電機のOPEN日には抽選券をくばり、多くの人がならんでおり、イオンスタイルに入るのにこれだけ並ぶのかと思いきや、イオンにはすんなり入れたのです。ヨ―カドー時代から閑散としていたのですが、鶴見や桜台をリコパにして名前を買えたくらいでは何一つ活性化はできていないのです。売られて当然なのです。マーケティングをやり直し、それなりのデータもあるわけですから、マーチャンダイジングを真剣にやれば再生も可能だったのでしょうが、自前でやろうとするとできる人もいなく、「できないのON・PARADE」なのでしょう。勿体ないのです。
過去に元専務・最後は社長までの方に、衣料品の1シーズンのデータを渡され、課題を抽出して欲しいとの依頼があり、26か所の改善POINTを指摘したものの、触らず放置して埋没し行ったのです。なるべくして。
3.千葉そごう
最近千葉そごうにも訪店したのですが、1Fのメインエスカレータ横の柱に貼ってあるフロアガイドには8Fと10FにATMがある記載があり、8Fに行ったらある事はあるものの殆どシャッターが下りて閉まっており、あいていた1件も人も並んでいたので、10Fまで行きましたがないのです。1Fまでおり、人のいるインフォメーションに聞くと初老の人が「まだ記載が残っていましたか?」の逆質問を受ける始末です。ファンドに買われる企業(店)はこんなものなのかな?
ヨドバシも別館に入っても「テナントの店員さんのコメントでは」鳴かず飛ばずらしいし、別館のヨドバシの上の上層階の駐車場は急勾配であり、駐車スペースも1台の幅が狭く、女性客が怖がるので止めない場所なのです。沢山止めれるようには作ったらしいのですが、活用されなければ「宝の持ち腐れ」なのです。いずれ閉店の憂き目を見るのでは?
4.クイーンズ伊勢丹千葉ペリエ店
この千葉ペリエはJR八王子駅のエキュート同様、エキナカとエキソトに分かれ、中に出来ているので、千葉駅でのJR乗り換え客メインなのです。たまたまOPEN初日の夕方に入店したのですが、人一杯溢れて混雑状態なのです。OPEN日だからなのでしょうが、続くとは思えないのです。
理由は什器が高くコンビニのような壁のような什器のオンパレードなのです。過日タモリのTV番組で放送していたらしいのですが、伊勢丹新宿店の食品売り場は平場が高くても117cmで銘店等はそれより低いと説明がありました。少なからず、120©ミカは正しいと思われるのですが、ここのクイーンズ伊勢丹は何故高いのでしょう。伊勢丹も117cmが何故117cmなのか、118cmや116cmでない理由がないのです。
小売業の購買客の90%は女性であり、エイジによっても身長に差があり、一般的には163cm以下なのです。当然目の高さはそこから15㎝程下がり。見られる商品はそこから25m下がった123cm以下なのです。商品の厚みは20cm位あるので、床から100cmの高さに最上段の棚がないとその上に乗せた商品など目もくれないのです。このような理由で、すべての什器には意図があり設計されているにも拘らず、高さを無頓着にしている売り場の無神経な事。何故銘店の什器が低いのか?プロは一番売れる売り方まで把握しているのです。コンビニは狭い面積で沢山の商品を見せたいので高く積むのですが、FRのようにそれ以上に強みを持ては他の部分は隠れているのです。この強味が一つでもできると。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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