生地 雅之

2021 04 Oct

JR東日本の無人バリスタ

先日、JR東日本が12月に東京駅と横浜駅に香港の企業との無人バリスタ(ロボット対応)を開業すると発表されています。
百貨店も新しいだけで、即手を出す(コピー)でしょう。既にネスカフェは人的サービス付きで展開されている店もありますが、何のためなのか?意図が見えていません。

しかし、百貨店顧客は何を望んでいるのでしょうか?好みを分析するツールとしての活用はともかく、接客サービスは百貨店ならではの事を望んでいるので、珈琲を飲むだけではわざわざlこの様な対応は不要でしょう。好みもそうですが、「この店が入れてくれるのなら」、「この店で飲めるから」、の思いこそショップのブランディングなのでしょう。

別途、渋谷西武の店長が、いままでは「自店は新しいコトを挑戦する役割を担ってきた」とありますが、新しいコトが顧客に必要とされているのならともかく、売上の低迷こそ顧客評価の表れなのです。必要とされていない新しい事に目を向けすぎているので、存続も危ぶまれているのです。「先義後利の後利」はどこに。

この店長は、商売の基本として「顧客と商品と販売」を上げる。その通りなのですが、店長はいままで「既存客に、既存の商品を、既存の手法で売っていたが、商品のカードを変えるだけで、新規顧客の開拓も既存の商品を既存のやり方で売っていた」と自戒されていますが、果たしてそうなのでしょうか?

新規顧客開拓には、
事前に商圏内において自店既存MDでどこまで拾えるか?(取り切れているとは思えない)
その限界を設定しそこまで達成してから(MDを変更しなくても、適したプロモーションをまだまだ不足です)、
それから初めてそれ以外の新規顧客ターゲットを設定し、そのターゲットに適した新規MDを開発し、そのターゲットにプロモーションをする事が重要なのです。

今までは広域商圏客を取り込んでいたが、今後は足元商圏客に目を向けるとのコメントです。しかし、安定来店できる可能性の高い足元商圏を忘れていた店に、このような方向転換が出来るとは思えません。気が付いたらやれば良いのですが、店長が変わったから方針がころころ変わるのはいかがなものか?この店長は長年(最低5年以上)いらっしゃって、自らの考え方を変えられたのなら可能性もあるのですが、

今回の「CHOOSEBASE SHIBUYA」が百貨店初のOMOを謡うものとの事です。見てきましたが、これが百貨店の顧客(既存も新規も)が今後必要とされるものなのでしょうか?自店の既存顧客をどう引っ張るのか?新規顧客をどう設定して、その方々をリードする事が出来るのでしょうか?上記新しい事にはなるのでしょうが、望まれている事なのでしょうか?百貨店は望まれている事への対応も必要ですが、望んで預けるようにすることも必要不可欠です。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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