生地 雅之

2020 16 Nov

食メインの二毛作デベロッパー

最近、飲食店の他カテゴリー展開(和食専門店の焼き肉店へも参入等)が増えてきています。コロナの影響もあり、1カテゴリーでの商売が立ち行かなくなり、横展開に向けているように映ります。しかし、上手く行くのでしょうか?本業の展開が行き詰っているので、他人の芝は青いとのようです。本業がここまで到達するのに、どれだけの研鑽を踏んできたのでしょう。

 

食はその顧客層のターゲットにとっては必需品であり、食べなければ死ぬのですから、当然必要不可欠のアイテムなのですが、これでなければ駄目ではありませんので、代替品が存在するのです。飽食の時代には同じカテゴリーでも、「あれでなくこれを」が通用するのですが、飢餓状態になれば何でも食せざるを得ないのです。

 

ファッションのように、沢山保持しているので、毎回購入しなくても済む必欲品とは大きく異なるのです。この様な時代の流れで、飲食店の立ち位置は大きく変化しているのです。

いまのままで立ち止まっていては、何も解決しません。では、どのような展開が必要なのかと考えますと、

 

各カテゴリーでの珠玉のアイテム(焼肉のプロ、餃子のプロ、ステーキのプロ、和食のプロ等)の集積が必要なのです。過去の百貨店のファミリーレストランのように、SCのフードコートのように、何でも食せる集積が必要不可欠なのです。路面店の1カテゴリーでの展開は各店に駐車場も必要で、家族や友達と訪れても食べたいものが皆違えば我慢するだけなのです。

 

これも食のみでなく、時間帯を意識するカテゴリーを作り、二毛作展開での長居をして頂く事により、消費喚起もできるのです。SCに近いのですが食をメインにしているSCはほとんどなく、SCやOUTLETの飲食店比率は20%前後であり、まだまだFASHIONや物販がメインなのです。そういう意味では食メインのデベロッパーが増加するのは目に見えています。

 

食は粗利幅が低いので、多く出店すると利益が取りにくい等の百貨店みたいなことを言っていては何も進みません。要は来店数、滞留時間を多くすることにより、1日の1客当たり(1回あたりではなく)の買上金額の増加を見込む施策に転換すべきなのです。

このことはロードサイドの紳士服専門店等にも言える事なのです。是非時間帯別二毛作を、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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