生地 雅之

2023 19 Jun

ゼネラリストとスペシャリス

このタイトルを見て、自社の雇用制度の見直しをしたい方も出てくることでしょう。
いまや、経済は両者を必要とされる時代に来ています。
小売業は特に、ゼネラル系を求めているように映りますが、人間は両輪をこなせる人は
どの業界にもほとんど不在なのです。冷静に見るとマルチ人間で成功されている人はいなく、
自分がそうだと思っていることに大きな間違い(勘違い)を生むのです。

現在の百貨店等は、経営者は割とスタッフ系からの人が多く、営業系で昇り詰めている人などはほんの一握りなのです。
逆にその方は、現場に直接自分の思いを指示し、自分で作った組織を自分で壊しているのです。
人を使えない経営者などはその企業に将来はなく、自分より大きな企業には成長しないのです。

経営とは「釦を押して会社を回す」のであり、TOPのできないPARTSを持った部長を使い、
課長は社長や部長のできないことをできる人であり、器そのものも面積は社長は部長よりも大きく、部長は課長よりも当然面積は大きいのですが、
TOPの面積よりも大きな企業とは円錐形であってほしいのですが、逆円錐の企業が多く、先行き不安を抱えているのです。

背景にはギャラの問題もあり、昔ある人は販売員のプロでも取締役以上の給料を貰える事を勘案されているTOPも存在していたのです。(実現できてはいませんが)
バイヤーでも素晴らしい実力をお持ちでも、給料を上げるには課長から部長に昇格させないと難しい環境にあり、上げるにはマネジメント能力を求められ対応できずに、降格にされていることも存在するのです。

過去のダイエーには「地域からは出ない(転勤しない)が店長止まり(一般的に課長級)」や「どこでも転勤するから出世したい」との選択を若い内にしていたことも。
現在でも素晴らしいバイヤーがマネジメントに苦慮されていることも続いており、プレイングMGを継続されているのです。

マネジメントができないから(できていると勘違い)、自ら営業をするという姿勢に自ら重きを置き、少しでも企業にとってプラスになる活動をしているとの自負があるのでしょうが、現在のポジションでの本来やるべき業務ができていないから、自らそのポジションを辞して、自力を発揮できるポジションに異動を求めるべきなのです。後任がその業務をできなければ、

企業としては、自社の目標に向けての適正な組織編成、それに応じた的確な人事配置(適材適所)こそが結果を生むのですが、それに対応できる評価制度、ギャラ配分が求められています。いくら会社が好きでも、滅私奉公されるわけでもなし、適正な評価とギャラ配分こそ、会社を回る根幹を担うものなのです。自分自身がタダ働きはしないでしょうから、

個人の力を見抜き、他にトラバーユもできないからこのギャラで居座っているのなら、自分を適正に評価される企業に移るべきなのです。(ほとんど自信がなく居座っているので)
自分の業務が誰も補填できないなら、そう簡単にリストラされたり、左遷されたり、降格されないのですから。まだまだ中途半端な仕事の出来栄えなのでしょう。

欧米ではSEでも年収3000万円クラスの実力のある人が少なく、必要とされてきつつありますが、今後日本も。要は誰でも(機械でも)できる仕事(業務)は機械に取られ、人間でないとできない業務は残るのですから、AIがどこまで進むかは別にして

現在のAI(過去のデータ活用程度=アマゾンが人材採用にAI利用をやめた記事も)ならどうしようもないなのです。
いかに過去のデータを見て、分析して自社の今後に生かせるかが大きな課題で、如何に既存のデータの分析・解析が出いていないことを認めるべきなのです。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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