生地 雅之

2022 23 Feb

年始リサーチ㉒札幌ヴァージョン2-2

毎年恒例の新春の店頭リサーチが始まっています。既に2月ですので年始ではなのですが、毎年同時期にレポートしていますので、右下のアーカイブを紐解いてください。

144.東急札幌店
いつもの如くがらがらです。吉祥寺東急やたまプラーザ東急と同様ですが、渋谷の東急本店のように外商の上顧客を保持してればまた別ですが、

145.エスタ
目的買いの大型家電量販店がメインで、専門店が少ない事も理由ですが、がらがらです。

146、アピア
がらがらです。
札幌駅地下街の商業施設ですが、駅周辺には大丸、東急の百貨店を始め、パセオ、ステラプレイス、エスタもあり、このアピアを含め、どれも中途半端なので食い合っているようです。

147.ステラプレイス
ステラププレイスは大丸とともにOPEN当時は話題になりました。テナントも首都圏レベルなのですが、地元客は従来のパセオからはそう離脱していないようです。錦糸町エリアの様に、首都圏のルミネ張りにしっかり作れば札幌駅周辺の商業施設は埋没するのみなのです。

148.大丸札幌店
上記ステラプレイス同様、OPEN当時の賑わいもなく、首都圏の一部の百貨店以外と同様に今一つでしたが、催事イベント以外はがらがらでした。

このようなJR駅近くの百貨店(地域では新規参入)はJR沿線のお客様がメインであり、意外と市内からのお客様は取り込めていないモノなのです。ここでは小樽から千歳間のお客様、JR名古屋高島屋では安城から大垣間、JR京都伊勢丹では大津から高槻間で、基本はお客様は時計回りの反対に行く修正があるので、強化エリアは東側なのです。市内のお客様は地元百貨店にしっかり根付いているのですが、百貨店層の高齢化と人数縮小に大きく影響されているのです。

149.札幌ファクトリー
駅から15分程度なのですが、殆どバス(5~10分)を利用されているようです。
館が分れ、地下通路もあるのですが、とても不便な作りなのです。古い歴史のある施設なので使い勝手も悪く、活用できていません。再生するには、リーシングのプロに委託すべきでしょう。

150.三越札幌店
札幌駅から地下鉄1駅分歩く程度で、地下食品売場に繋がっており、立地としても最高の場所です。ここの再生が肝でしょう。現在のMDではNGですが、店内の催事はそれなりに賑わっていましたが、

151.丸井今井(大通+一条館)

紅茶売場を地下の日本茶の売場で問い合わせすると、紅茶売場がなくなり、三越には紅茶売場があるとの事でした。しかし指名のブランド(新宿伊勢丹なら本館B1Fの紅茶売場の平場に、日本橋三越なら本館B1Fブランドのコーナーがあるのですが)が三越の食品売場にあるか判らないので、ここ(丸井今井)の1Fのインフォメーションで問い合わせすると白髪のコンシェルジュの方(三越出身者らしい)が、親切(当たり前以上の)にも丸井今井大通の地下から三越の地下に行くく道順(小職をトラベラーと見抜いたのか、外は寒いのでと)を丁寧に教えて頂き、その通りに行って目的の紅茶が購入できました。接客に感動したので、わざわざ三越から丸井今井のその受付の方にお礼を伝えに戻ったのです。

このように、伊勢丹のMD(品揃え)と三越の接客(販売サービス)の組み合わせが上手くお客様に伝わるとまだまだ既存顧客の売上の伸び代(新規に目が向く前に)はあるのですが、一部には今一つの応対部分もあり、なかなか統合効果が出ていませんし、考え方の標準化もままならないようです。

地方百貨店の食品売場の2層は当然なのですが、首都圏の2層との違いは日常の必需品と言われる生鮮三品が上層階であり、銘菓等のお菓子などが下層階にある点(首都圏とは逆)なのです。ローカライズ(地域密着)に徹しているのでしょう。百貨店の位置付けが都心と地方が異なっている事を認めているのです。当たり前の事ですが、当たり前の事が出来ていないのが通常ですので、素晴らしい事です。


​​​​​​*過日のイオン系ソコラ南行徳のミカン売場の続きですが、先日には価格を580円に戻し、、向かい側の専門店と同額(大きさは小粒に)にしたのです。しかし、残念ながら客足は680円の時のままで、客足は戻ってはいません。価格のHIGH&LOWが見抜かれたのか、向かい側の専門店のミカンの方を見ているお客様が多い様です。(売れているのかは不明ですが)

*このようなこのブログの指摘に即反応するのは、イオンの方が早く、イトーヨーカドーは腰が重い(読んでいないか、読んでも改善に向かえない)のですが、イオンはこの店のみ修正されているので、この店の方が独自で動いていると思われるのですが、イオンの知人に聞きますと「通常本部マターなので、あり得ない」とのコメントでした。よって、この店の方からか本部指示でをTRYを了解し、この実験をこの店のみで対応しているのかも、

152.高田馬場エミオ・スタイル
最後は、札幌から東京に戻っているのですが、高田馬場の西武線横のBIG-BOXの核としてエミオがエミオ・スタイルとして入っているのです。ユニクロ、アースミュージック・エコロジー、インデックス程度で、そうブランドもないのですがいつも1F正面入口で地方銘菓等のイベント等で地域密着型にして、早稲田大学の学生も乗り換え等で多い街であり、結構混んでいました。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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