生地 雅之

2020 15 Jun

コロナ下の開業対応-2

前回(5月25日付)に続き、表記の件について記載してみます。

お客様目線のコメントであり、事情は忖度したものではありませんのでご了解ください。

すべてのお店の正面口から入店したものでもありません。また、入店時間もばらばらでの状況です。

メインな入口はそれなりなのですが、それ以外の入口の対応にこのような事例もあるという事なのです。入口を開けている限りは、

 

5月25日(月)

A)イオン幕張(イオン平場、デカトロン等があり、元カルフールだった店)、イオンモール幕張新都心SCではない。

デカトロンは西宮ガーデンズに続く2号店で、首都圏初の出店です。西宮よりは広く、ゆったりとした買い物の出来る店です。過去のこのブログでも記載しましたが、ワークマンの社長がコンペチタ―とコメントして、日本で認識された欧州企業です。商品単品の開発力はともかく、仕入のフレーム構築や店舗展開には一日の長があり、ワークマンどころかユニクロにも匹敵する店舗構築(売場つくり)力です。

但し、イオン(小型店のためか)の入口には検温は当然していなく、消毒液の置き配置であり、デカトロンも同様の対応でした。また、お店は開店時間でさえ商品に網掛けされた部分もあり、販売員も少なく運営力には難ありでしょう。

 

B)千葉そごう(JUNNUも)

ほぼ全フロアOPENされていましたが、ラグジュアリーのみ1/3くらいはCLOSE状態でした。

平場はがらがらで食品売場はそこそこお客様が入っていました。JUNNUはいつも通りでした。

メイン入口には社員の検温と社員自ら消毒液のお客様への吹きかけも実施されており、基幹店らしい素晴らしい対応でした。しかし、食品売場のインフォメーションにはビニールのカーテンもなく、個々の対応には疑問符がつきます。

JUNNUのユニクロは新宿高島屋のユニクロ同様、販売員での検温、お客様への手での消毒液対応も素晴らしいものでした。百貨店のテナントだから?

 

C)コルトンプラザ(本八幡)

ダイエーが核テナントであり、検温はなしで、消毒液の置き対応で、一般的な対応です。

SC専門店の物販店はほとんどOPENしていましたが、平常通りでした。

 

5月26日(火)

D)東京大丸

入口の検温はサーモグラフィー対応で、消毒液は置き対応でした。

全館ほとんどOPENしていましたが、化粧品数ブランド、ラグジュアリー数ブランドはCLOSE状態でした。食品売場はそこそこ入っていましたが、他のフロアは通常状態でした。

 

E)松屋銀座(食品のみ)

前日食品のみのOPENでしたが、大入り状態でした。百貨店層のお客様は食品のみでも開店を待っていたようです。入口の検温はともかく消毒液は置き対応でした。

 

F)横浜そごう

食品は大入り、他のフロアは通常通りで、検温はなく消毒液はメインのダブルエスカレータの両サイドには配置されていましたが、下層階はともかく上層階に行くとダブルエスカレータ片側のみにしか置いていない状態でした。

 

F)池袋西武

食品は大入りでしたが、他のフロアは化粧品以外閑散状態です。検温は入口によっての有無であり、消毒液は置き対応で、上層階に行くとエスカレータの前からもなくなっていました。

 

5月28日(木)

G)イオンモール越谷レイクタウン

アウトレットは通常通り、SCの方はCLOSE店が数店ありましたが、お客様はそこそこ入っていました。SCの入口には、携帯型の検温が長テーブルに数台配置され、自ら顔を出しての検温ができる体制でした。この携帯型検温機の高さが子供用に低い物が数台あり、お客様目線も意識している表れなのでしょう。消毒液は置き対応でした。ここのユニクロは検温もなく、消毒液も置き対応でした。ユニクロも立地や館によって対応も変えているようです。

 

H)イオンモール浦和美園

検温なし、消毒液は置き対応で、お客様の入りは平常通りでした。

ユニクロは検温なしの消毒液は販売員の手対応でした。館より上の対応です。

 

5月30日(土)

I)日本橋高島屋SC

検温はサーモグラフィー対応で、消毒液は置き対応で、入口での社員の対応はフェイスガードでした。店内は食品売場以外が通常通りの入りで、SC新館はB1~1F以外は通常通りでした。

 

J)コレド日本橋+室町

お客様は殆ど閑散としており、正面のみ消毒液の置き対応、その他の入口は消毒液そのものもなしでした。

K)日本橋三越

三越伊勢丹開業日とインバウンド比率が低い店であるにもかかわらず、日本人来店も足は遠のいていたようです。検温はサーモグラフィー、消毒液は置き対応でした。本館はお客様が通常通りで、新館はいつも通りでした。

 

L)GINZA-SIX

首都圏のインバウンド来店はここ数年関西に移り厳しい状況なのですが、日本人のお客様の入りはいつも同様、食品売場はある程度そこそこで、化粧品売場もOIPEN当時の入りはなくここは閑散とした状態でした。上層階は6Fの蔦屋書店以外は込み合っていませんでした。蔦屋書店も商品を購入されている気配はなく、本を見ているのとお茶している人がメインでした。

館としての入口の検温はやっていましたが、消毒液は置き対応でした。

 

M)ユニクロ銀座店

そこそこお客様は入っていました。検温もありますが、消毒液は置き対応でした。OPEN当時は消毒液も販売員が一人一人に対応していたのですが、OPENしてある程度の基幹が過ぎたので変更したのでしょうか?

 

N)銀座三越

三越伊勢丹開業日であり、本館の食品と化粧品、婦人雑貨はそこそこ入っており、本館の服とインバウンドメインの新館は閑散としており、検温はサーモグラフィーで対応し、消毒液は置き対応でした。インバウンド比率が多いので、売上は厳しいと見受けられましたが、

 

O)HANKYU-MENS-TOKYO

検温は一人一人、消毒液は置き対応でした。お店は平常通りでした。

 

P)新宿伊勢丹

三越伊勢丹開業日であり、検温はサーモグラフィー、消毒液は置き対応で、食品や化粧品、婦人雑貨は大入り、婦人服は通常通りそこそこ、上層階はいつも同様閑散状態、メンズ館はB1(靴)~1F(雑貨)はそこそこ、中上層階も平常通りそこそこ入っていました。通常からインバウンド客(前年の約10%)がいない程度でした。

 

Q)三井アウトレットパーク入間

三井商業施設は前日OPENの初土曜日であり、お客様多く来館されており、入場制限の店が多く、検温はなしで消毒液は置き対応でした。

 

 

総論として、各企業のコロナ下での開業対応は、一般的に自社幹部の来店確認のある日やマスコミの取材のある日、立地やメイン店の位置づけの店の対応は素晴らしく、それを過ぎれば元の対応(検温なしの消毒液置き対応程度)に戻っているように見受けられます。地方郊外店は最初から検温なし・置き消毒液が通常状態でした。

小職のように同じ企業の各店対応を見ている人とは殆どなく、地元の顧客の期待値以上の対応をすればよいのですから、上記1企業の店別対応の統一感のなさが問題ではないのです。

但し、この実態(地域顧客の期待値以上になっているのか)が幹部の目や耳に入っているのでしょうか?それが問題なのです。

*6月以降に状況(一部素晴らしい対応店や逆に酷いお店も)は次の機会(7月頃)にでも、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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