生地 雅之
サイト訪問者数の少ないサイトでもできる事
EC業界は「猫も杓子も」の状態になってはいるのですが、すべてのサイトが順調に推移している訳ではありません。
立ち上げたばかりで、「サイトがどうあるべきか」も定めていないサイトの如何に多い事か?勿論大きなサイトでもビジョンがないサイトがほとんどなのですが、
EC化率が平均の30%を目標にとの、一般的な平均値を掲げている企業も多く存在しているのです。
特に、サイト訪問者数の少ないサイトは、売上の規模も小さく、投資も当然小さく、どうして良いかわからないので、手探り状態が続いています。
最近、この小さいサイトでもあきらめずにやれる事を粛々と実行するのみでも、効果が表れる施策が確認でき、投資も少なく結果が出てきているのです。
サイト訪問者数を増加させる近道と各企業が考えているWEB広告はほとんど効果がない事が判明してきているのです。WEB広告を利用すると直帰者(サイトに入っても即出られる人)が増加し、サイト訪問者数の多いある大手企業のサイトなどは訪問者数が増えても、通常30%とすると45%程度に増加しているのです。
非直帰者(サイトに入って残られる人)はそう増加していないのです。
その企業の広告を見ている人はサイト訪問者数(直帰者を含む)はその1.2%に過ぎず、買上件数は訪問者数の0.005%、広告を見ている人の買上件数は0.45%程度なのです。
このような実態のWEB広告にどれだけの経費をかけているのでしょうか?
投資に対する効果計測は可視化できているのでしょうか?
弊社はサイト訪問者数を増加させずに、売上を伸ばす方法(コンバージョン額と率を上げる事)を考えて実践しているのです。通常のコンバージョン(買上件数の)率は1~2% 程度ですが、この率が大きく伸びないとの考え方であれば、サイト訪問者数を増加させる以外に手はないのですが、実はサイト訪問者数を増加させないで、売上を上げる方法を実践しているのです。
つまり、汗をかかないで売上を伸ばしたいのです。出来ればその方が良いのですが、そう簡単にはできないのです。
出来ないなら汗をかいてでも結果を出すべきなのです。
つまり、駅前でティシュ配りをしているような、リターン計測の出来ない施策をやっている状況からの脱却なのです。結果が見えにくいサイトの外で頑張らないで、サイトの中で見える結果を出すべく頑張るのです。
簡単に言うと、「買い難いサイト画面を買いや易くすること」と、「買わずに出ていく人を足止めするキャンペーンを実施すること」なのです。勿論少しの経費の投資はあるのですが、WEB広告よりも10倍以上のリターンがあり、なおかつ計測できるので、可視化した施策なのです。
自社サイトが買い難いサイト画面であるとEC担当者は認めにくいのですが、認められればたいしたものです。
経営者はそんな言葉に同調していては改革どころか改善も不可能なのです。
自社サイトにて自分自身で買ってみてください。如何に買いにくいサイトなのでしょうか?他社サイトでもそうなのですが、
こんなサイトで物を買うのなら、リアルで買いたいくらいなのです。リアルよりも利便性のないサイトで、誰に購入して頂けるのでしょうか?
やれる事は大きいサイトでも小さいサイトでも関係なく存在し、まだまだ見過ごしているのです。当面、利便性の改善のみでもそれなりに効果があるのです。
また、小職が推奨しています「サイト離脱防止サービス」(米国シリコンバレー発)も、サイト訪問者数が少ないサイトでも効果が表れる事が判明し、業界に光明が見えてきています。
最近EC業界は手詰まりで、踊り場状態なのでしたが、これを弊社UI(買い易いサイト画面構築)とともにご利用されると大きなサイトのみでなく、小さなサイトでも面白い程相乗効果が出だしています。
現在弊社のご提案サービスはEC事業であれば130%程度が目標ではなく、2~300% 以上が当面の目標なのです。知識ではなく知恵を積み重ねて、0から1を生んで、10に100に仕上げていくのです。そうしないと新しい事業など「夢のまた夢」なのですから、
システムや技術ではなく、儲かるか否かの営業施策の提案なのです。経営TOPにお聞き頂き、後はやるかやらないかの判断なのです。それから現場なのです。
明日8月7日(火)の繊研新聞掲載予定の繊研教室の小職の寄稿記事(新規事業の在り方)もご一読下さい。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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