生地 雅之

2019 28 Oct

心斎橋大丸

9月20日OPENしました心斎橋大丸に行ってきました。

従来の百貨店部分は大きく縮小して、ラグジュアリーを中心とした箱(ショップ)がメインで、GINZA-SIXに一部従来の百貨店を加えたようです。北館のPARCO(予定)のOPENを前倒しし、エリアでの百貨店層とFB(ファッションビル)層を抑えようとしているJFRの戦略なのです。

 

とりあえず先にOPENしました大丸は、過去の店では離れていたエスカレータ(伊勢丹新宿店本館のような)を中央にまとめ、両サイドからUP&DOWNができるWエスカレータなのです。

これにより、いままでの導線の取り方がまともになり、すべて死角ができにくい売場構築になっています。

 

素晴らしい点は、エスカレータよりも売場が明るく見やすい状態になっている事なのです。

これは一般的な日本の百貨店とは逆で、お客様に見やすく、買いやすい売り場になっているのです。大変評価できます。

 

しかし、レストランフロアでは、従来にようにショップは暗いままなのです。日本の百貨店のレストランはどこもかしこもお店側が暗く、メンズのように重厚感を出そうとしているのか、汚れていても判りにくいようにしているように見えます。

 

日本のお客様は明るい上になおさら明るくしていかないと見にくく買いにくい状態になっているのです。このレストランフロアも下層階のように、エスカレータより、お店(ショップ)の方が明るくしておけば、よりよくなっていたのですが、残念です。

 

フロアのショップについてはテナントが多いので、売れなければ出ていくだけであり、入れ替えれば現在よりもレベルの低いショップになり勝ちなのです。ここは注意が必要です。

 

他には心斎橋筋北側にいままでは店内としたB1Fから1Fへのエスカレータがあるのですが、今回は店の外側に出し、20時閉店後でも開けておくことが可能な状況にしています。

食品売場が今後21時閉店に延刻しても、外から入れて、B1Fからそのまま地下鉄に乗れる環境なのです。ここは素晴らしい出来と言えます。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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