生地 雅之

2019 21 Oct

西友巡り

ここ数日西友の衣料品売場を巡回リサーチしています。行徳、浦安、東陽町、阿佐ヶ谷、荻窪、吉祥寺、国分寺、福生、河辺等です店によっては、衣料品平場がなく、ALLテナントになっている場合も多いのです。錦糸町は食品のみで活性化していますが、、

HOMEPAGEを見ても判らない事も多いのです。「百聞は一見にしかず」です。

 

平場の商品はIYほどではありませんが、中には価格以上に価値のある商品も存在しているのです。見つけるにはいつもリサーチしていないと判りませんが、

しかし、大半は安かろう、悪かろうの商品が多いのです。このように一部でも価格よりも価値のある商品を作れるのですから、その軸を明確にし、すべてこの軸での商品開発をすれば良いだけなのです。、

 

その上、売場構築をお客様に判りやすく展開すれば、既存の売上を確保する程度は十分に成しえるものなのです。

例えば、背の高い中島什器であり、壁面のFACE-OUTの高さも問題なのです。

つまり、お客様(紳士服売場でも女性が多い)自ら手が届かない高さの是正なのです。

要は商品量が多すぎるのです。

 

商品に戻ると、紳士のカジュアルブーツに婦人ブーツのようにサイドにファスナーがついていたり、

女性ならともかく、男性ならこの利便性を選ぶお客様はいないといっても過言ではないでしょう。

男服を理解していない女性が企画されているのでしょうか?

 

素材は合皮であったとしても、見た目のデザインはそれなりにメンズ好みにされているものも多く素晴らしいです。

お客様は大半女性であり、紳士服と言えど代理購買が多いのは一般的な百貨店も同様ですが、女性好みではなくご主人なりに来ていただくのですから、仕様は当然男性向けにすべきなのです。

過去にも記載しましたが、過去にニッセンのメンズドレスシャツは奥様の洗濯後のアイロンなしの声を聴きすぎ、ポリエステル75%綿25%との汗を吸ったらまとわりつくくらいの素材でした。本来の着用層の声は?

 

西友の10000円前後のスーツも素材はポリエステル100%が多く、スーツの形をしているのですが、すでに他社では毛50%、ポリエステル50%は当然であり、一部は毛100% まで見つけられるのです。お客様はなかなか丸洗いしなく、まだまだDRYが多いのです。このような点を理解して、男性が身に着ける商品を開発し、女性が購入しやすい環境(売場)整備が望まれます。

 

WALLMARTの施策のEDLP(EVERY-DAY-LOW-PRICE)も、日本のGMSでは通用しないのです。理由はIYやイオンは生産過剰の商品を大幅値下げして処分するので、西友のEDLPよりも価値ある商品の価格が下回る事がほとんどなのです。IYやイオンがマーケティングがしっかりして、必要量の生産調整ができれば可能性もあるのですが、、

 

また、WALLMARTのこの戦略は、日本のような中産階級のそこそこいる国では難しく、ドイツやメキシコ、韓国などでも成功していないのです。アメリカや中国のように1対99の国(1%の高額所得者層と99%の低所得者層)なら広がる可能性もあるのですが、公園で新聞の読める浮浪者が存在する国なのですから、、、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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