生地 雅之

2019 30 Sep

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最近、郊外百貨店も生き残るためにリニューアルを敢行しています。

最近の所沢西武、恵比寿三越、少し前の立川高島屋にも言える事ですが、確かに既存の半分程度の面積で、今までの百貨店既存顧客を抑え、残りの半分で同地域の百貨店層以外の顧客を囲い込みするテナント戦略は間違ってはいないのですが、ただ単にFBやSCクラスのブランドを導入すればよいものではありません。

 

上記店は半分程度テナントリーシングをされていますが、果たしてどうエリアの百貨店層にマッチするとは思えません。専業のFBやSCリのーシングノウハウは簡単にここまでは到達しているものではなく、運営にも苦心の跡(歴史)が見受けられます。

 

因みに、グランエミオ所沢は駅ビルという好立地ですが、字型が悪い環境なのです。しかし、最近リニューアル第1弾後の所沢西武と比較しても数段お客様が入っており、リーシングは自館のお客様をよく見てマーケティングレベルは高いのです。

 

テナントを入れれば何とかなると思っている訳ではないでしょうが、本当にその百貨店部分においての自店顧客を見据えて、半分程度の面積で、今までの同額の売上を確保できるMDの構築をされているのでしょうか?

 

また、リーシング部分もそのエリアの百貨店層以外のお客様のマーケティングができているとは思えません。MD以前にマーケティング力を身に着ける事が不足しています。

これがなければ、これからのリニューアルもすべてうまく行くはずもないのです。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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