生地 雅之

2017 18 Dec

調布トリエ

最近の商業施設のリニューアルや新規オープンを見ると、何故このようにしているのかが判り難い事が多くなっていると思われます。経営サイドの意図があるのでしょうが、一般的に判り難い事は今後の顧客ビジネスにとって、プラスに働くのでしょうか?

 

例えば、調布トリエは京王の調布駅ビルですが、A館は駅の上であり、雨で濡れなくそのまま入れるし、肩に力が入っていないショップの導入であり、地域の方々に親しみを持ってもらえる環境整備ができています。

 

しかし、B館やC館はA館から別棟であり、駅からは繋がっていないのです。B館はほぼ丸ごと大型電機屋であり、C館はDOCOMOなどのA館とは全く違ったコンセプトであり、同じ名前を付けるのには値しないと思われます。

 

恐らく固定家賃収入であり、GINZA-SIXにように運営側は安定収入があると思われるのですが、テナント側は果たしていかがなモノでしょう。売上が取れなく撤退した後はどこかの百貨店のように次のテナントが入りにくくに閑散とした状況に陥るのではないかと思われます。

 

何故、A館のみでなく、B館もC館もトリエに名付けたのでしょうか?大型家電屋の方が名前も通っているので、○○調布店の方が知名度もあり、集客に寄与するのではとも推測できます。C館に至っては、DOCOMOの前にカンタベリーがあり、衣料品がA館の集積と離れての相乗効果は?

 

また、ネーミングのトリエは調布にしかなく、吉祥寺はキラリナ、笹塚はフレンテ、渋谷においてはマークシティで、東急などとの共同事業で、それ以外は京王ショッピングセンターなのです。これからはトリエを増やすのでしょうか?

 

地域毎にその地域に親しまれるネーミングを付ける事は間違ってはいないのですが、新たにわざわざ付けるネーミングにマーケットリサーチの上でのネーミングなのでしょうか?基本的に地域のお客様がご利用される事が大半であり正しいのですが、、、

 

過去に三井アウトレットパークが地域毎に応じたネーミングを付けていたのですが、数年前に三井アウトレットパーク○○○に統一しており、まだダブルチョップでジャズドリーム長島等の様にまだ名前を残しています。

 

このトリエのA館以外のネーミングが果たして今後の運営に功を奏するのでしょうか?テナントが出て行く事を前提にしているように見えており、B館C館でA館のイメージを下げている様に映ります。B館C館の入替が発生した段階で考慮しても良かったのではないでしょうか?

 

経営者とは、自社が利益拡大に向けて、どの様なビジョンを示し、目的である利益拡大という戦略を自社領域内で明確に立て、手法である戦術を自社でできうる可能な枠内で設計し、それでも届かなければ、その部分を外部の「知恵」を買ってでも成し遂げさせる事が必要封可決なのです。要は部下を使って結果を出させるスキーム作りと運営が業務なのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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