生地 雅之

2017 11 Dec

ECシステム会社のレベル

小売、アパレル業界には、昨今ECブームになり、猫も杓子も参入してきています。しかし本当に事業として成功するべく、ビジョンと施策を持っての参入なのでしょうか?皆で渡れば怖くない程度に見受けられるのはなぜなのでしょうか?

 

小売業もアパレルもサイト構築や運営を判らないから、システム会社に丸投げ状態が多いのが実情です。経営層も判らないから社内にEC事業部長を付け、そこに丸投げであり、EC事業部長も外部のシステム会社に丸投げの企業が多いのです。

 

そのために、EC事業運営まで丸投げ投げで、主導權を外部に渡しており、不都合が起きても「不具合」と称して、自社の責任でないようなコメントを出している企業も多いのです。最近リニューアルをした企業がほとんど失敗して、売上等を下げているのはなぜなのでしょうか?勿論、依頼者側の知識不足に起因しているのです。

 

11月27日時点のBEAMSもTOP-PAGEのランキングや商品詳細PAGE等の価格が事なりますが、商品紹介PAGEの価格が正解ですとのコメントです。翌日には修正されていましたが、何故公開されていたのでしょうか?自社でのチェック機能がなく、システム会社も「価格の表示違い」などはまさかの想定外であったのでしょう。

 

通常リアル店頭ではあり得なく、NETでも価格を0一つ少なく記載しただけで、会社が潰れる位の影響を持っています。つまり、0一つ少なく表示した段階で受注が殺到すればお客様に訂正など不可能で、訴えられる場合もあります。常に真剣勝負なのです。

 

勿論、リアル店舗もOPENした時に100点満点(理想の完成型)にしていない場合もありますが、価格の間違いなどは即訂正しているか、店頭から下げるしかないのです。ECサイトも同様であり、コメントしているからで済ます事などは企業姿勢に問題があるのです。

 

EC事業部長は、通常システム型の人が多く、ビジネスの素人が運営しているのではと思われるサイトが多いのですが、また経営者はそれを把握しているとは思えないのが実情です。最後は経営者が責任を取る訳なのですが、それまでに社内に確認機能があるべきなのです。

 

ECサイトだからこそ、即修正できるのに、何故出来ないのでしょうか?出来ない仕組みを自ら知らずに作られているのです。社内で即触れる範囲を想定して、システム会社と共同での運営を心掛けて頂きたいものです。

 

システム会社は他社で導入されているからとの売り込みをされるのは当然の営業活動ですが、新規導入されて行く企業側にどう使いこなせるかの意思が不足しているのです。万が一の時には即修正できるような、何が起きるかを想定していない事に尽きるのです。

 

よって、自社EC事業ビジョンを経営者に最低持っておかないと、ECは判らないから、システムは判らない~と言って部下への丸投げでは、EC事業でのビジネスの成功などは覚束ないのです。

 

自社の第2の柱にとか考えているのなら、既存事業のスタート時のように、自ら介入し、軌道に乗るまでは部下に、丸投げは避けるべきでしょう。ECビジョンを構築してから、ECサイト構築、運営に入るべきではないでしょうか?拙速は禁物です。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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