生地 雅之
年始リサーチ⑱
毎年恒例の新春の店頭リサーチが始まっています。既に2月ですので年始ではなのですが、毎年同時期にレポートしていますので、右下のアーカイブを紐解いてください。
119.ARIO川口
JR川口駅から徒歩10分強にあり、交通の便は悪いのです。イトーヨーカドーが核店舗です。イトーヨーカド―は什器が低くて見やすいにもかかわらず、何時もがらがらです。専門店エリアも同様でした。
120.イオンモール上尾
ここは過去にも記載の通り、陸の孤島です。OPEN当初には公共交通のバスの乗り場も館内に表示されてもいなく不便(不親切)だったのですが、多少改善されていました。
ここはバス停からの入口に核店舗のイオン食品が1Fにあり、その上層階にはノジマ電機等の他社テナントであり、自社の衣料品等もなく、奥にイオングループの子供服・子供の遊び場やペット等(イオンリテール運営ではないのか?)を配しており、核企業のイオンを分断しているのです。
前回のイオンモール川口(住居関連を2Fに、衣料品を3Fに)との実験のように、ここも同様の実験を試みているようです。それにしても縦積なら食品のレジ応援も可能なのに、手前と奥に分断してはそれもままならない状況なのです。やる前に結果が判りそうなのですが、やって見ないと判らない運営なのでしょう。OPEN当初はとのかく、その後いつもがらがらで、食品のレジ応援自体もないのかも。
121.柏高島屋
何時もがらがらなのですが、今回はバレンタインの最後でしたが、それだけではなく通常の食品売場がそれなりに混雑しており、その他の売場もそこそこ入っていました。
122.柏高島屋ステーションモール
がらがらでした。
123.柏マルイ
がらがらでした。
124.柏MODI
駅前のマルイは今一なのに、ここはそこそこの入りでした。
125.イトーヨーカドー柏店
いつもの如くがらがらでした。ここはセブンパークARIO柏がOPENしてから、そこの核店舗のイトーヨーカドーと食品はともかく、同じ衣料品でもセール価格の差があるのです。各店裁量に委ねているのでしょうが、同じエリアなのにお客様異なり、エリア・マネージャーが仕事をしていないのでしょうか?柏駅前からバスでこの店まで乗る人はそこそこ混んでいました。同じ商圏の様に見えるのですが、確かに車での来館は多いのですが、少なく無視しているのでしょうか?
イオンも含めGMSはセール価格が判りづらく、プロパーの30%OFFや50%OFFでは判りにくいと思うのでですが、ブランド(PB)知名度が低いので、誰も定価の認識がないので、30%OFF等が響かないのです。ユニクロの様に1290円等の統一価格表示にすべきではないでしょうか?ユニクロも値下げ(品番や数量)が多いので、レジでこの価格に値下げと棚毎での表記(過去は土日割引価格であったものが最近は)にしてきてはいますが、
126.アルペンアウトドアーズフラッグシップストア柏店
久しぶりに見に来ました。過去の数度の来店時には、がらがらで大味と表現しており、ららぽーと沼津よりも売場の表現がお客様に伝わっていないと表現していましたが、小売業は走りながら改善できると申し上げていました様に、少しずつでも改善に向かい、1Fはグッズ中心ですが、ニューファミリーやカップル、またはマニアックなプロの女性(1人で来られ、3か月レンタル・ロッカー使用者か?)まで来店されています。
2Fや3Fの衣料品が50%もあるようなフロアではがらがらのままなのですが、それでも沼津(フラッグシップストアではない)よりは今一なのですが、
現在この店は全国(札幌、愛知、福岡)に広げつつあるようですが、「GO SLOW CARAVAN」のように200坪埋められるMDになったから、多店舗化するとのように、過去に比べMDレベルが下がっている状態のまま広げるようになるのは問題があると思われるのです。ららぽーと沼津のこの店の様に面積の小さい店なら、何を展開しなくても売上が下がらない等の考えた展開MDになるのです。広いと埋めるために雑になりやすく何が売れるか判らないので品番を広げて、待ちの商売になりやすいのです。「これを売っていく」という姿勢が見えないのです。
127.セブンパークリオ柏
がらがらであり、OPEN当初はそれなりに入っていても、維持が難しいようです。大阪八尾のセブンパークARIO河内天美も同様なのですが、公共交通機関のバス乗り場もフロアガイドに表記され、判りやすいのですが、上記アルペンに比べ匂いもなく、大味のデベロッパーであり、場所貸しでテナントを入れて埋めたら終わりのように感じます。コロナ禍もあるのでしょうが、他館よりも退店店舗比率が増えつつあります。
イオンモールも含め、SCでいえばららぽーと(三井系)、FBでいえばルミネ(JR系)の運営を参考にしないととても今後生き延びないと思われます。
デベロッパーノウハウも研鑽されないと今後の継続も難しいと思われます。ららぽーともルミネも全館が上手く行っている訳ではないのですが、少なくともTRY&ERRORの検証はまともに行われていると推測できます。目線が確立されての見直しなら役に立つのでしょうが。PMを外部に委託した方が上手く行くでしょう。
128.アクロスモール新鎌ヶ谷
セブンパークアリオ柏へ来たJR柏駅とは逆方向にバスで向かいJR新鎌ヶ谷駅前に着いたのですが、個の駅は初めてでこの駅前のアクロスモールを見つけて入りました。フロアの導線が鍵型になっているようで、全店見させるようになっているようですが、どのテナントも今一つであり、回遊性を云々する前にやるべきことがあるのではないでしょうか?
129.イオン鎌ヶ谷ショッピングセンター
上記アクロスモールの横にあるイオンの食品スーパーが核のSCです。夕方の食品売場でさえがらがらなのです。その他の専門店も今一つでした。
このエリアは折角駅前立地なので、頭一つ抜けたSCができると他は淘汰される事でしょう。錦糸町エリア(やれば)同様に。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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