生地 雅之

2025 20 Jan

TOYLO・PARK

12月初旬に表題のお店を回ってきました。バンダイナムコ(大手で売上も利益も大きいです..国内は大手百貨店クラスであり、海外を含め2倍くらいあり、株価も3000円以上を確保している)なのです。

三井系海外2店を含み21店以上の展開です。イトーヨーカドー系(名前にも付いている)が多いのですが、グランツリー武蔵小杉 に出した初期には元気がありました。

その後どんどんトーンダウンしていたのですが、最近のARIO亀有や蘇我などは素晴らしいものです。

 

しかし、バンダイナムコには過去のJUNやユニクロのような館全体への集客力がありませんので、自分のお店のみには客を引っ張れても、館自体の継続が難しい中、今後の展開(戦略=マーケティングの不備とブランディング力の欠如)も難しいものです。勿論他の同様な展開(ボーンネルンド等)よりは数段ましですが、

最近はTOYLO・PARKのみではなく、トーマス・タウンと称した同様な店舗を、ららぽーと新三郷の赤ちゃん本舗の横に出店しています。他にも、ららぽーと和泉(大阪)、サンシャインALPA(池袋)、モレラ岐阜にも。

TOYLO・PARKではイトーヨーカドー以外には出店しにくいのか?

 

最近も商業施設はどんどん力を失っており著名な施設でさえ、空床エリアが増加しつつあり、埋める力もなくなってきているのです。イオンモールの越谷レイクタウンでも、鳴り物入りのチョコレートショップの「HOTEL」でさえ昨年の11月17日にMORIの平場から撤退しているのです。越谷レイクタウン全体が大きすぎるのか、奥のMORIの屋上の駐車場は閉鎖し、ユニクロ(経営力はともかく、商品力による集客力がなくなりつつありますが)も駅寄りのKAZEに移設しており、MORIも当初のイオンリテールからイオンモール運営になり、効率の見直しをしているように見受けられます。見直しをするなら、海浜幕張も同様ですが、ここは千葉県に丸ごと借りて頂く千葉本社の企業としてイオンが選ばれた(他にはない)のでそう簡単ではないのでしょうが。

 

イオンはこのようなヨーカドーのようなスピンアウト型の開発力はないものの、総合力でカバーしようとしてきています。衣料品の売場構築しかり、今回の越谷レイクタウンのMORIの3Fのキッズ売場も大したものです。

VS・PARKの横に子供の遊び場を隣接させ、キッズ・フォレスト(子供向けフードコート=親もついてくるので、態々キッズと付けなくても)も、そして近隣には子供服専門店を集積してFAMILYが1日遊べる環境作りなのです。子供の遊び場はまるでパチンコ屋の子供版です。化粧品売場にイオンが認定した販売員を付け「全ブランドの説明をできる」と広報は発表したものの、

百貨店でさえ、メーカーの販売員しかいないので、自社ブランド以外の説明ができる人は不在なのです。コスメームも自社販売員なのですが、上手く行っている様には見えないのはこの課題なのでしょうか?

 

唯一課題は広報の発表が売場の社員に徹底できていない点なのです。誰に聞いても判らないのです。イオンモール大日(大阪)に「わくわくできる専門店5店導入」(結果子供関連売場)とあって、売場の(床)に告知シールが貼ってあっても、社員誰に聞いても「場所も判りません」では?この徹底こそお客様に立場に立てる基本なのです。本部が新しい事を仕掛けても、売場に落とせない課題のハードルが高い壁なのでしょう。

「当たり前の事を当たり前のようにやる事」の如何に難しいことか?どこもできていないからOKではないでしょうが。全員経営を目指しているファーストリテーリングが一番近いか?

 

過去には越谷レイクタウンのKAZEのEV前(現在のバナリパとゴディバの間の左奥)のソファーに刃物で切り刻んであった悪戯が未だにMORIのソファーにも起きているのです。要は客質が低く、電車の「座席に刃物で傷つける悪戯を辞めるように」との告知をしなければならないと同様なのです。「人として恥ずかしい」と思わせる事が欠如しているのか?お客様が何を望んでいるのかの把握とその対応こそが、今後の小売業を支える根本なのでしょう。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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