生地 雅之

2025 17 Mar

新規事業が育たないー4


最近百貨店が新規事業と称して、JFRがこどもみらい㈱が数年前に東急沿線に保育園を立ちあげられましたが、2025年1月に事業譲渡をせざるを得なくなりました。
新宿のALTA(歴史は古いのですが)三越伊勢丹が2月末で営業を終了したようです。
JFRはHPで発表されていましたが、三越伊勢丹はヤフーニュースで見つけたものなのです。

ALTAは今後三越伊勢丹のサイネージ活用の広告を広げるので、収益の柱にしたいようですが、松屋も利益には結びついている様には見えません。元三越だから力が入っていないのか?広告としているので、即利益に結び付かないでもOKなのか?
アイデアはそれなり(昔の懸垂幕をサイネージでのヴィジュアル化)なのですが、組む相手が今一(力のある相手を見抜けられないのか、自分より大きな相手は御せないから避けているのか?)なのか、自力でやるには人材を育成できていないのか?まだまだ力量不足なのです。

ALTA等は閉店するのを惜しむ声も聞こえるのですが、その方たちは閉店する前にその店には貢献していないのです。店側が魅力のある館に育てられなかったのか?すぐ近くには東急が歌舞伎町プラザを作り、昨今コトブームなのです。すべてが利益に貢献でいているとは言えないのですが、アイデアは豊富に出てきているのです。ヨーカドーのTOYLO・PARKやバンダイナムコのVS・PARK等も、しかり、広告として見ているので、利益効果は求められていないのか?「新規事業」という限り、事業なのですから利益がついてこないと経費なのです。

数回前のヨーカドーとアダストリアとの衣料品コラボの「FOUND・GOOD」もそうなのですが、マスコミを使って予算比20%UPとか記載させていますが、アダストリアの社長が経済紙(1月の)で予算に未達と正直にコメントしているのです。また、食品売り場に来られている人(IYは30~40歳代を信じて作った商品が売れていないのは、実質50~60歳代だったからと)FOUND・GOODのターゲットがずれていたとの事ですが、既にアダストリアのターゲットに合っており、それ以外の部分にズレが生じている(価値と価格のバランスのズレ)事に気が付くべきです。

セブンイレブンの常盤平店(セブンの実験店舗)でのロフトや赤ちゃん本圃等の雑貨の展開もそこに展開しだしたIYとアダストリアとのコラボの衣料品{FOUND.GOOD]の雑貨も売れていないのか、既にアダストリアのECブランドがリメイクしたアンド・エスティの雑貨にかわっていました。身の変わり方は素早いのですが、実験店舗との位置づけですが、ココでやっている事(実験)が他店に広がっていないのはどれもこれも成功していないのでしょう。

この様に嘘で飾ってもどこかで綻びは出るものですから、マスコミを使っても事実からは逃げられないもので結果業績に紐づいてくるのですから、良くマスコミ(業界紙や経済紙)が百貨店やGMSで「パーツが伸びている」と記載するのですが、全体がトーンダウンしているのに、そのパーツのみでは全体のカバーはできていないのです。
マスコミが記載した記事のフォロー記事(後追い)を記載しないで放置したままなので、記載した記事がその後どうなろうが関係ないのでしょうが?
記事を書いた段階のみ注目を浴びていれば良いのでしょうが?そのような記者ばかりではないと思うのは小職だけなのでしょうか?

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。

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