生地 雅之
店頭リサーチ「ニューポートひたちなかFASHION-CRUISE」
過去に車で訪館したことのある「陸の孤島」なのです。車だとまだ便利なのですが、今回は公共交通機関を利用しての訪館でした。JR常磐線の水戸の次の勝田駅からバスで30分程度の海に近い処にあるジョイフル本田と隣接している隣のエリア(ジョイフル本田が運営)にある商業施設なのです。他の大きな商業施設が近隣に存在していない事も維持できている所以なのでしょう。
過去はジョイフル本田の中に&ブリッジがあったのですが、今回訪問時にFASHION-CRUISEの外側に単独店としてユニクロ等とスピンアウトされていたのです。ジョイフル本田はDIYであり、首都圏のVIVA-HOMEと何ら変わりがないのですが、横にFASHION-CRUISEと称し、ショッピングセンターも構築してきているのです。年商は1千億円強であり、ペット事業中心にした戦略次第では伸びていく企業とは思われます。
その中には三越のサテライト店もあり、三越伊勢丹は中小店舗の撤退に向かっていたのですが、ここはまだ採算が合っているのか(?)残っているのです。イオンモール羽生のように。
但し、他の店よりも商品構成や売場造りが異なり、京王のサテライト店(八王子セレオやららぽーと新三郷のように包装紙が必要なお持たせのお菓子等や5000円未満の衣料品(それしか売れない)を中心としたローカルミセス向けのお店で,おば様中心に入りやすい商品構成なのです。
ジョイフル本田とは過去にTVタレントの20歳代の女性が、「若い頃(高校生位まで)デートはどこで」とTVインタビューで聞かれ、出身地である「広島のジョイフル本田で」と答えていた事を思い出し、地方の人はイオンモールやららぽーとに行く感覚の店だと認識した次第なのです。現在はDIYのみではなく、FASHIONテナントも導入して変化してきています。レイアウトは下手で、エスカレータはメインの吹抜けにあるのですが、判りにくい位置なので、1層かと思うくらいなのです。ジョイフル本田の方の売場は、蕨のVIVA-HOME的な感覚だったのですが、
このように小売業は変化していくので、幾度の訪れるとその変化が見えるのですが、「二度と見る必要がない」と判断した館でも二度三度と訪問する事により小さい変化の積み重ねを見つけられる事もあるのです。見つけられない(成長していない)店もあるのですが、
二度と訪問する必要が無いと判断した店も進化している事(例えばアピタ綱島のように僅かながらの進化も)も多いのですが、全く進化していなく衰退している館(例えばイオンモール富津のように)も存在するのです。それも確認するためには「百聞は一見にしかず」見に行くしかないのです。結果は無駄であっても。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。