生地 雅之
カラフルタウン岐阜+イオンモール岡崎+ウイングタウン岡崎
今月初土曜日に掲店にリサーチしてきました。
「カラフルタウン岐阜」
岐阜からJRバス(岐阜バス)で30分程度の最寄りの停留所より徒歩4分程度にあるショッピングモールです。イトーヨーカドーの食品が核のショッピングモールです。
OPENしてから時間が経つのでしょう。古い作りなので、今のように衣料品が弱いと食を強化せざるを得ないのですが、古い設定でできた館なので結果元に戻り今は妥当になっているのです。但し、現在の理想(食強化)には合ってはいないのが残念ですが、
GMSの衣料品がないのが結果オーライなのですが、
ヨーカドーが食以外を育てられない(衣料品撤退による買い回り不備の閉店ラッシュ)のが判り易い店なのです。
理由はプロ不在なのです。現在の百貨店バイヤーにプロがどんどん不在になっている事と同意議 なのですが、(場所貸しであり、商品の在庫や価格決定権を捨て、リスクヘッジしているから)
GMSもまともにバイヤーがいる時代は過ぎ、今や商品知識のみを持っているイオンリテールのバイヤーくらいなのです。(マーケティングやマーチャンダイジングに不備があるのですが)
つまり上層部の方針が間違っているのに抵抗できていないからなのです。
話を戻して、ヨーカドーは売り場を軸にした小売業のプロが不在で、どのようにすれば儲かるビジネスになるのかが見えていないのです。見えればそう難しくはなく、不足部分を埋めていけば結果儲けられるのです。社内にいなければ外部に依頼すればよいのですが、その方を選べる目線がないのです。なければ経営層の意識改革から始めるべきです。
経営層がその意識を持てば、会社の食以外がまともに育成でき、本来の買い回りが可能になり、今の時代のGMSに適合でき、儲けられるのです。何故買い回りできないのか?食が強いなら食目的に来店される人のライフスタイルを分析し、それの衣料品や日用品を構築できていないからののです。衣料品は衣料品、日用品は日用品で考え、独り歩きさせると違う方向に進んでいっているので、結果違うターゲットのお客様を狙っているので、買いまわっても彼らには不要な商品の羅列に過ぎないので、買うものがないのです。衣料品はアダストリアとコラボを模索したり、いままでよりは少しは数字が取れているらしいので、「よしよし」なのでしょうが、計画値ヵらは程遠いのです。
小売業はリスク回避し、営業利益が低く、デベロッパーは現在売れ筋を持っている企業誘致ができているので、高営業利益を維持できていますが、(繋の経営として見るなら妥当)これが不在なら今後は目もあてられません。数年前に10年先の商業施設(FBやSC)の方向性をとの相談をよく依頼されたものでしたが、その後の出店攻勢で幹部にその余裕がなく頓挫しています。その時に現場と将来を見据えた経営を分離できていれば、その問題は解消できる可能性があったのですが、小売業はショップブランドの強さに依存し、グッズブランド育成に不備ができ、バランスを欠いているのです。
アパレルはグッズブランド育成に掛け、リスクを取り(工場からは買取で返品不可)で百貨店や一部のGMSからは返品があるので、在庫リスクを取っているので)儲かるのです。
ヨーカドーのばたばたとした閉店ラッシュを見ていると、こんな好立地で近隣のお客様を食ベースに確保できているのに、買い回りさせられない1点で閉店を余儀なくされ、「もったいない」の一言です。自社内ではこれ以上できないのでしょう。残念です。「イオンの戦略が妥当」とのブログにも記載のように、既存事業の立て直しの出来ない企業に未来はないので、埋没していくのが手に取るように見えるのです。どこで軸がなくなったのか、要は「お客様目線」でなくなった時点(「おごり」が始まった=当事者はそうではないというでしょうが)で狂いが始まったのでしょう。
「イオンモール岡崎」
岡崎からイオンモール行のバスがあるのです。公共交通機関と連携して、自店の館名を付けた停留所を作り、お客様に判り易くしているのは凄いものです。バスのみではなく最近は鉄道まで(越谷レイクタウン)、いままでは地下鉄の「三越前」が小売業では唯一だったのですが、
この館の素晴らしさは、
ターゲットが幅広く近隣に百貨店がないのですが、
- 百貨店層も一部存在していると判断し、ラグジュアリーぽいショップも散りばめ、テナントとして誘致している点なのです。百貨店層は小売業の3%程度しかないので、コーチ、ラルフローレン等です。
- タカシマヤフードメゾンもJR名古屋髙島屋から誘致し、高島屋もららぽーと海老名の失敗を反省して、バランスを考慮しての出店でです。(食強化)
- また、地元の専門店的な店を自社ブランドの「セルフサービス」をFCぽく導入しているのです。まるで港南台のイオンのように、ここまでは不要か?
- イオンも衣食住を展開していますが、碑文谷のダイエーや自由が丘のアオーネのように背伸びをせず、イオンのショップイメージ通りの「イオン」に期待されているスタンダードに合わせての品揃えを徹底している点です。
- このイオンモールが今後の都心型多層階MDの指標になるものと期待しています。
そこら成田もそうなるべきでした。店名はイオンモール(近隣にある)でなくても、イオンリテールはその地域のお客様を見ての出店を期待するものです。
イオンの傘下であって、企業が異なろうが、お客様にとってはGMSは記号型ショップブランドなのですから、お客様にとって、必需品を用意されている店なのですから
メイン通路にゴミ掃除のカート(掃除道具入り)が放置されている点は問題ですが、一時的でしょうが、「一事が万事」なので、
その他、JR岡崎駅からのイオンモール岡崎行のバスが、土曜日の午後過ぎには目茶込みであり、駅のバス停には50人以上(1台では乗り切れないほど)のお客様が待っているのに、首都圏のエアポートリムジンバスは、乗客が乗り切れないと臨時便を増発しています、ローカルこそ臨機応変の対応が必要なのでは?バス会社は臨機応変の対応ができていないのです。小職はたまたま隣のバス停に止まっていた行先が違うバス(イオンモール近いバス停(徒歩4分)を通る事を事前に把握していたので空いているバスに乗りましたが、
「ウイングタウン岡崎」
JR岡崎から名鉄バスで10分程度の小豆坂から徒歩8分程度にある館です。古いのか店舗面積が小さく、駐車場の大きい事(車での来店しかないのでしょう)。
館は1Fのバロー(VALOR)がメインで、この混んでいる食品スーパーがなければ存在できない館なのです。一応グレード感を高めようと、ABC-MART,ORIHICA等を展開しているものの
それでもガラガラで、シャトレーゼ、サイゼリヤ、西松屋、パシオス、ハニーズ等が混んでいます。食もドトールよよりは、ファーストキッチンの方が中高生も多いのでお客様が多く入っています。
まるで、新鎌ヶ谷の「アクロスタウン新鎌ヶ谷」をみているようでした、
地方の方の「近い」は首都圏の我々とは感覚が違うので、近くのように(5分程度に感じる)言われても徒歩15分程度がざらです。電車もバスも同様に本数が少ない事に気を付けないと。
勿論需要が少ないので本数も少なく、経営ができないのですから当然とはいえるのですが、
時間の余裕を見ないとリサーチ件数が消化できないのです。
こういう事を書くと「地方をバカにしているのか?」と指摘を受ける事もあるのですが、
過去に地方居住者は車社会であり、一家に2台が普通で、2台目は主婦の買物用に、軽自動車が多いとの意味で記載したら、「軽をバカにしているのか?」との御指摘も頂戴しました。
バカにはしていなく、上記の意味なのですが、当然判っていると考えてのコメントですが、人それぞれであり理解度が異なるので。割と丁寧に記載しているのですが、まだまだ気遣いが足りないと反省の日々です。
このブログは一部の企業に忖度したものではありませんので、ご了承下さい。小職が良いと思う事には良いとまずいと思う事ぬはまずいとストレートに評価しているのです、
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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