生地 雅之

2023 20 Mar

東京ミッドタウン八重洲

3月10日にショップ57店が入り、OPENした掲店に行ってきました。話題のブルガリホテルは4月4日OPENですが。三井の八重洲再開発の一環の館です。大半は昼前でも大勢並んでいた飲食店ですが、銀座線の京橋から徒歩数分(その後閉店する八重洲ブックセンターの先)で行けるのですが、元ヤンマービルなのです。ヤンマービルと言えば昔JFRの本社があり、八重洲地下街を運営していた会社も入っていたのです。

八重洲地下街は300億円弱も売っていた地下街であり、日本の地下街の売上の高い商業エリアなのです。他には横浜、京都、天神(福岡)の地下街の売上が高いのですが、300億円弱といえば、三井不動産が展開している幕張のアウトレットに匹敵するのです。JFRの本社は日本橋コレドに移転しその後港区に移転していますが、

この八重洲地下街の運営会社はヤンマーから社長が出て、大丸松坂屋百貨店から営業本部長が出ている企業であり、銀座のプランタン銀座(現マロニエゲート2=ユニクロ東京)のプランタン時代と同様なのです。読売の土地で、株を三越に一部売却して、ジャイアンツセールをやっていた三越に運営を任せた事と同様に。

話を戻して、京橋にエドグランが数年前に飲食中心に出来ているのですが、オフィス街が多くサラリーマン目当てであったのですが、毎日食するサラリーマンにとってはリーズナブルではなく、いまだに閑散としています。この館も同様にランチが5000円位前まであり、まるで銀座です。物見遊山のお客様で当初潤うのでしょうが、長続きはしないでしょう。

逆に八重洲地下街と繫がっているので、そこから東京駅に雨に濡れないで行けるのですが、この地下街の方がこのエリアで働いているサラリーマンのとっては魅力的な価格で、食事内容も充実しているのです。銀座でもINZや西銀座デパートの飲食店がコロナ禍でもまだ維持できているように。地下1Fから3Fまでの4層程度に抑えている処(物販面積が多くない)は評価出来ますが、物販や飲食には期待していないのでしょう。

銀座と日本橋のブランド力の差なのでしょう、銀座は昭和通りからINZや西銀座の高架道路(有料ではない)まで、新橋から京橋までのスクエア内しか銀座と呼ばせない縛りを守り、中央区銀座を増やさないのですが、日本橋はどこでも日本橋を付け、広げているのです。昔は中央区茅場町が今や中央区日本橋茅場町に、中央区人形町もいまや中央区日本橋人形町になっているのです。街のブランディングがどちらが正解かは時間が答えを出してくれるのでしょうが

この東京ミッドタウン八重洲のマーケティングで果たして、ビジネスが維持できるのでしょうか?日比谷ミッドタウンよりはゾーニング等はまだましと見えるのですが、ショップもジェラードピケのメンズ版を出したり、話題性は作ろうとしているのです。時代の流れで飲食比率が高いのは妥当でしょうが、ただそれだけでこの時代を乗り超えられるのでしょうか?甚だ疑問です。


現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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