生地 雅之

2022 07 Mar

店頭リサーチ「南柏~松戸~八千代台地区」

定例の店頭リサーチが始まっています。既に3月ですので年始ではなく、通常のレポートに戻しています。

柏や松戸等は年始のリポートで既に掲載済ですので、右下のアーカイブで今年の年始レポートを紐解いてください。

150.イオンモール柏
久しぶりに行ってきました。柏駅と南柏駅から無料送迎バスが出ています。南柏駅からだと徒歩15分程度ですが、柏駅だと徒歩20分は掛かるJR常磐線沿線なのです。
行くときはイオンのポイントカード等を見せれば無料なのですが、帰りは当日のレシートを見せないと乗れないのです。柏駅から行くときはカードを持っていない「おばあちゃんたち」数名が運転手に優しく指摘され、イオンモールに行ったらカードを作って下さいとアドバイスを受けていました。見た目では作りそうもなさそうでしたが、

イオンの売場で欲しいものがない場合は、無理にでも何か買わないといけないのでしょうか?
柏駅の西口のバス停は企業バス専用の乗り場があり、スーパー銭湯等の専用バスも、大きさも大なり小なり、結構多く入れ替わり立ち代わりに出入りしていました。
感も残念ながら日曜日でもがらがらでしたが、1フロア面積が小さいのが救いなのでしょう。

151.イオン北小金
テラスモールへバスで行くために降りたJR常磐線の北小金駅前にありました。今までは新松戸からバスに乗っていたので、この駅には降りた事が無かったので、見たことも行ったこともなかったのです。

イオンにしては珍しい駅前立地であり、改札のある2Fから屋根のないペデストリアンデッキで繫がっており、地上6層+地下2層(駐車場)という珍しい館なのです。駅前のFBの核テナントの位置づけなのでしょう。がらがらでしたが、

イオンの今後は、駅前立地やターミナル立地が百貨店等の撤退・閉店を含め、空白になってくると思われるのですが、イオンとしてはここを抑えない手はないのです。しかし、多層階のイオンモールやイオンリテールを運営したことのないイオンにとってはどのようなMDを仕掛けるべきなのかを研究すべきなのです。西友は駅前立地で多層階が多いなのですがMDは間違っており、利益は食品以外では確保できていないのが実態なのです。駅前のイオンモール京都や岡山(MDは郊外型のまま)とは異なっているので。

先日、WALMARTの傘下になり、現在は合同会社の西友の社長の講演を聞く機会を頂き聞いてきましたが、実践に長けた素晴らしい現場主義のお話でした。改善出来ているとのコメントには数値開示もなく同意は出来ませんでしたが、食品のみは可能性があるものと見受けられました。課題は衣料品と住居関連商品でしょうが、食品に特化していく方向であれば問題もないのでしょうが、出来ないから止めていくのなら発展はあり得ないのです。

151.テラスモール松戸
北小金や新松戸、八柱辺りからバスが出入りしているのですが、新しい商業施設としては入館客は割とましな感はあるのです。「陸の孤島」だから結構込み合っているのです。

しかし、フロア構成には難があり、1Fは食品スーパー中心で、2Fはレストランとファッション、3FはフードコートとFAMILY系のブランドショップで、全フロアに食を配している事は全フロアの集客安定性を意識しているので良いのですが、匂いの問題(総菜からフロアで、食品スーパーから飲食店までの流れはともかく、ファッションとの境目が判りにくく、総菜等の匂いが衣類等に着く可能性は否めない事実であり、結果ファッション系の売上が鈍化しているように思えるのですが、

上層階も含め、ゾーニングに難があるように思われます。テラスモール湘南(駅前立地でMDは郊外型のまま)に比べればテナントリーシングに難があるのです。この松戸は地域密着を狙っているのなら問題はないのですが、その地域密着のやり方に課題があるのでしょう。

152.イオンモール八千代緑が丘
東葉高速鉄道の八千代緑が丘駅前のイオンモールです。そこそこのレベルでありながら、がらがらなのです。ここも面積が小さい事が救いなのでしょう。

153.イトーヨーカドー村上店(フルルガーデン)
上記八千代緑が丘の2つ先の駅「村上」の駅前(信号を一つ渡った処にある)にあるイトーヨーカドーです。今まではこの館全てがイトーヨーカドーだったらしいのですが、その後ろに繋がっていたフルルガーデンが昨年10月に閉館され、一部の専門店がこのヨーカドーの後ろ半分に移設されてきたようです。それでもがらがらであり、当初の2館などはこのエリアには無用な大きさだったのでしょう。


3月12日には東葉高速鉄道のダイヤ改正が予定されており、終点の東葉勝田台発の始発が数本減り、八千代緑が丘始発に代わったり、八千代緑が丘終点の列車ができたりと、終点の東葉勝田台よりも上記八千代緑が丘がメインのエリアになってくるようですbが、この「村上」周辺のマンション乱立を見ると、このダイヤ改正も数年後には再度この村上を起点に変更されるものと推測できます。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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