生地 雅之

2018 27 Aug

THE OUTLETS HIROSHIMA

久しぶりにゆっくり回りました。このアウトレットは高速インターチェンジにも近く、近隣の人気のある地域密着型SCのLECTよりも県外からの車での来館者は獲得しやすいのです。

このアウトレットとイオンとのセットは、過去神戸三田プレミアムアウトレットとイオンモール三田SCが隣接(道路を挟んでオーバーブリッジで連結)してアウトレットの飲食比率の低さを意識しないでSCが補填していたものを、今回イオン独自で隣接補完したと見受けられます。

 

アウトレットとしては、入り口メインにラグジュアリー系やブランドショップを配置し、イメージを高めていて良いのです。また、トレンドとコンサバブランドのバランスもとれていて、このエリアには適していると判断されます。如何せんFBやSC以上に、特にアウトレットは飲食比率が低くワンストップショッピング(1日楽しめる)には不向きです。よって、イオンの隣接は適しています。イオン側はファッション雑貨やライフスタイル雑貨以外はほとんど食に徹しています。

 

イオン側には課題が見受けられ、今後改修されればもっと楽に売り上げは取れるものと推察されます。

  1. 売場(1フロア)が地下にあり、全体が暗いのです。暗い売場では買物もしにくく、清潔感も感じにくく、食べるものも美味しく感じないのです。イートインを含め食べる処が多いのは正解なのですが、、
  2. 3核(カプコン、フタバ図書、食のみのイオンスタイル)は問題ないのですが、食のみのイオンスタイルの売場は、もう少し面積を確保して、どこでも同じ高く積み上げる手法のままであり、周りの売場の低さとは相反して、圧迫感があります。面積は沢山あるのですから、薄く広げる方が見易く、買い易くなるのです。広げなくても商品をもっと絞り込んでも、、
  3. 本来イオンは食(物販)をもっと増やし、駐車場に近いところに設定し、アウトレットの買物の帰りに食品を購入される事をもっと意識すれば、ワンストップショッピングを可能にし、館全体の売上にも貢献できるのです。

 

話を戻して、アウトレット自体は字型も作りもよく、イオン越谷レイクタウンのアウトレットよりもブランドも集められ、これからパワーも発揮できそうですが、継続していくには地域住民のディリーユースに目を向ける事が必須です。1人が一生や1年間に何回来館し、いくら購入されるのかを意識するとこれで良いのでしょうか?

また、現在の駐車場は館の周りに位置していますが、プレミアムアウトレットのように増床を意識した造りであり、上述の様に食品の買物は最後(帰る間際)なので位置は考慮すべきではないでしょうか?イイアスつくばの食品スーパーのカスミにように、平日の買物客を意識しているのか、駐車場には軽乗用車がほとんど埋まっているのですから、、

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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