生地 雅之

2018 20 Aug

イオンモール広島府中

広島のイオンモールに行ってきました。このイオンは字型が横長ではなく、スクエアであり、核店舗をうまくちりばめ、また吹き抜けの面積とバランスも取れており、今までにないイオンモールとなっています。ショップ・ブランドはどこのイオンも違いはないのですが、食はどこでも地域密着型になっているのです。

 

最近のららぽーとやイオンモールは吹き抜けがマストのように大きな面積を取り、空間表現を重要としていますが、吹き抜けとは2F以上の通路幅を大きく必要とし、反対側に行くには無駄な歩行をお客様に要求しています。昔のアーケードのある商店街の通路幅は広すぎると反対側のお店は見て預けないのです。適度は通路幅が両側の活性化につながっているのです。

 

そういう意味ではこの館はある程度計算されています。要は空間表現を吹き抜け以外での手法でクリアする知恵が必要なのです、この館はイオンモールの基幹店になる可能性を秘めています。LECTの地域密着を意識し、PARTは不具合が多いので、1カテゴリー毎にクリアしていくことが重要なファクターなのです。

 

例えば、エスカレータサイドのソファーの豪華さを駆逐したり、茨城のイイアスつくばの食品スーパーの「カスミ」のように、近くに他社食品スーパーが出てくれば、これは品質と価格で上回る事で地域から駆逐したり、あるいは百貨店の他店と同一ブランドが出たら、そのブランドの売上は地域一番になるべくサポートして、地域1番店を全店目指す事が目標になれば、、

 

要はこの館がお客様にとって居心地の良い場所になれば、滞留時間が長くなり結果売上が付いて来るのです。

その為には、上記一つ一つの部分最適も重要ですが、全体最適も重要なのです。

この両面を意識した売場やショップ・リレーションが重要なのです。

 

これからのモールもアウトレットもテナント任せの時代は終焉を迎えようとしています。

自館のお客様にこのような場所で寛いで頂き、結果売上が増加してくる図式にすべきです。

その為には、自館がどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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