生地 雅之

2019 24 Jun

お客様対応

最近百貨店でお客様対応に大きな差のある事例が見受けられました。

今後も先週のブログの様に忖度はしませんので、ご了承下さい。

 

一つは新宿の百貨店でのベビーカー優先エレベーターでの対応で、満員の時に店員が乗っているお客様に声を掛け、降りて頂ける方に降りて頂き、ベビーカーを乗せた事に「神対応」との称賛の声が拡散しています。当然と言えば当然なのですが、

 

もう一つは日本橋に本社のある百貨店の通販が化粧品において7年前より原産地表示についてお客様から間違いではとの指摘があったようで、生産している国名ではなく、違う国名表示を表示していたようです。その件が消費者庁から指摘されて発覚した事です。

この件は7年前からお客様から指摘されていた事らしいのですが、担当者が表示法を認識出来ていなかったのか未確認にまま放置していたものと思われます。納入メーカーに確認する事が無かったのか、納入メーカーでは容認はあり得ないので「提言されている」と思われますが、担当者の思い込みなのか、

 

衣料品業界では過去より当然であり、昔は最終加工地の表示で良かった時代もあり、プリント前のTシャツを輸入し、日本でプリントして「日本製」と表示していたこともありましたが、最終現在の様にルール化されています。2007年の某セレクトショップの事例ではイタリアブランドで原産地もイタリアと表記をしていたが、実質ルーマニアで生産されたものであり、裁判で敗訴した事例もありました。既にこの時点でもこの企業は「判っていない」と評価されていましたが、、

この百貨店は今までも小さな事でもすぐHOME-PAGEで発表し、ミスの再発を防ぐ対策を発表していたのですが、今回は社内全部見直しているので対応が遅れていたのでしょうか?

 

これを見て麹町に本社のある百貨店は通販でのカタログ表記ミスのある商品の≪広島県唯一の≫を削除する発表を即されました。「人の振り見て我が振り直せ」素晴らしい対応です。完璧はなく、間違いはあるのですが、「故意」を隠したり、対応(発生主義ではなく根本的な改善策)の発表が遅れたりすると、お客様の信用を損なうのです。

これが信用を失うボディブローになっているのです。お客様は黙って来なくなるのです。

 

当たり前の事と言えばそれまでですが、「当たり前の事を当たり前に出来ないのです」から出来る限り途中経過でも発表されて、お客様に安心感を与えて頂きたいものです。(日本橋の百貨店は実行されていますが、ホームページ上では判り難いのです)

これを粛々と実行出来ている企業は上記麹町に本社のある百貨店の親会社や、幕張に本社のある企業などです。まだまだ小売業も捨てたものではありませんので、是非自浄が出来るような社内体制を望むものです。期待しています。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。