生地 雅之

2021 21 Dec

GMS再興1「マネタイズする力を身に着ける」

マネタイズする力を身に着ける
GMSはセブン&アイグループ全体の営業利益額や率は高いのです。イオン(親会社)も少なくても黒字であるのです。しかし、儲かっているのはセブンイレブンとセブン銀行であり、イトーヨーカドー(GMS)は黒字であっても減益を繰り返し、妥当な利益が生み出せていないのです。また、イオンもイオンモールとイオン銀行は大きく黒字化していても、イオンリテール(GMS)は赤字に埋没しているのです。つまり、両社ともGMSの再生ができていないのです。
GMSは80年代にダイエーが一世を風靡し、小売業そのものまで大きく変えたのですが、その後の時代の変化に対応できずに埋没しており、斜陽産業と言われて久しいのです。

では、何故埋没しているのか?要は儲ける力を失っているのです。
昨日のブログの「頑張れ!GMS3」も、その前の「頑張れ!GMS2」も、「頑張れ!GMS」にも、具体的事例は列記していますが、もともと営業利益が低くても良いとの考え方が社内ほぼ全員に蔓延しているのです。各本人(経営者まで)は「そうではない」と宣わっているのですが、第三者から見ると「その通り」なのです。例えば包括提携をイオンもイトーヨーカドーも行政と多く締結しているのですが、全く儲ける姿勢が見受けられないのです。先に面を抑えて後で儲けようとされているのですが、その考え方そのものに無理があるのです。締結してから儲けようとしても改善の手が出ていなく、放置せざるを得ないのです。

マネタイズ出来ないビジネスモデルは、勿論GMSに限ったことではないのですが、放置されているのです。
儲けられない企業(税金もほとんど払わない企業)は「雇用推進」のみでは本来不要なのではないでしょうか?経済の活性化どころか、足も引っ張っているように思えるのです。
過去から申し上げている利益に課税ではなく、売上に課税なら、儲けられない企業は市場から撤退せざるを得ないのです。経営への「知恵」の活用が市場の発展に、国の発展に繋がるのではないでしょうか?

マスコミも企業が吹いている事例を記事に取り上げ、結果が出ているかいないのかの結果をトレース(後追取材)もできていないのです。勿論企業そのものが自ら先に確認すべき内容なのですが、
出来る企業は出来てから公表しているのです。出来ていない企業の一部が「法螺」を吹きまくり、結果が出ていない事例を見せつけられても、真実を見抜く株主はそう簡単には踊りはしません。

今迄のホームページで発表している「法螺」の何%が実現できているのでしょうか?その企業のTOP(経営者)でも把握さえできていないのではないでしょうか?要は現場(ミドル)が提案してくる「新しい」を鵜呑みにし、結果を問わないからなのです。儲かると思っての「新しい事」に手を出す事が求められているのです。そこから生まれる偶然(良い結果)を期待して(待ち焦がれて)いるのです。偶然は所詮偶然でしかなく、「必然」にすべく経営者がいるのですから、

いまからでも遅くはありません。常に「前向き」に企業を、社員を引っ張り、結果を出せる経営に変革していただきたいものです。既に出来ているのなら結果が付いてきている筈であり、低い営業利益で甘んじている筈はないのです。また、自らが「営業利益を安定した企業になろう」とTOP(経営者)自ら思わない限り、なれません。逆に、諦めないで、なろうと思い自ら研鑽すれば可能性も生まれてくるものです。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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