生地 雅之
GMS再興2「三現主義」
「三現主義」(現場・現物・現実主義)の徹底
現場(ミドル)は現場でやるべきことを全うするべきなのですが、では「現場の全う」とは何か?それはお客様目線で、売場・商品・販売(サービス)を見直し、「見やすく、買いやすい」する事なのです。それにはまず売場を見直し、見難いのか買い難いのかを見直すべきなのですが、自分がお客様だけでは何も見えません。他社の売場に行ってみれば、何処に何があるのかは初めての場合は判らないのです。よって、探す事を諦める位になる事もあるのです。この見難さ、買い難さが見えないのです。何故他店の売場が見難いのか、買い難いのかが判れば大丈夫です。自店に置き換えて、買わずに帰る人の行動を見れば、何処がどのように買いにくいのかが判明するのです。見えれば改善は容易いものなのです。
その次に商品ですが、これはお客様のターゲティングのセグメント(お客様のタイプ別やテイスト別等の絞り込み)ができ、その後にマーケティングして確認し、それに向けてのマーチャンダイジングができれば十分ですが、最初のターゲティングが出来れば良いのです。マーチャンダイジングは売場の手直しが出来る事と相応なのです。要は売場や商品の課題が見つけられていないのです。対応は今までの経験則でも十分にカバーできます。その他、販売の課題が一番厄介なのです。小職が某百貨店の執行役員店長に依頼され、11年前に作成した論文の「サービスを科学する」そのものであり、売場構築同様に「マニュアル」化が優先されるのです。誰が代わっても最低70点を確保でき、最低これでも企業や店が回る仕組みの構築が優先され、個人の力量はその上に組み立てられ、人によっては80点、90点にも押し上げる事が可能にすべきなのですが、それ以上になればそれが「おまけ」なのですから。
この「お客様目線」はお客様各位は持っているものなのですが、ソリューション(課題解決)には役に立たないのです。こここそプロの出番であり、「何故買わないのか?」「何故買えないのか?」を見つける力が必要であり、これこそ「プロの業」なのです。弊社のコンセプトは「お客様目線とプロの業」なのです。
例えば、小職から見ると、企業は「風邪をひいているのに胃薬を」「右腕から血が流れているのに、左腕に絆創膏を貼っている」ように見えるのです。各社対応力があるのですが、患部が見つけられていないのです。これさえ見えれば十分に回復可能なのです。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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