生地 雅之
CITENららぽーと立飛店+立川駅エリア
4月末に掲店を見に行ってきました。常に定点観測をしているので、変化をしていない事を確認するためですが、よって、少しの変化が続いていれば見逃している事もあるのです。目が「茹で蛙」状態になっていたのです。このようにユナイテッドアローズがNET専用ブランドを数年前に開発し、売れないのか実店舗を出したのです。
先日もショールーミング化を標榜した百貨店の売場も見せるだけでは採算が難しく、店舗で売り出したとの記事も目にしたのです。計画・目標を立て、上手く行かないので、方向転換はビジネスとすれば当然ですが、立てた計画や目標は何だったのでしょうか?当然社内では毅然とした反省の元に方向変換をしているものと推察しますが、
いつも申し上げていますように、企業は(特に斜陽産業と言われている小売業)は新しい事業のデビューは華々しく、手仕舞いはこそっとなのです、今回は多少なりともメディアに取り上げられていたものの原因・理由が明確な反省になっていないのです、勿論すべて公表すべきではないでしょうが、余りにも多くの方向変換や撤退が散見されるのです。
殆どは杜撰なマーケティングやマーチャンダイジングによる計画・目標立案を基盤にしているものと推測できますが、何がしたいのか全く見えていません。儲かる目線を持った人材を育成する事に視点(主軸)を置かないと、全ての新規事業が思い付き程度に見られているのですその人材(目利き)がいると考えている点が、残念至極なのです。ららぽーとに多く出店してきているようですが、
話を戻して、このCITENの商品構成はカジュアルで婦人中心であり、派手な色付けでの展開なのです。最初は海外向けなのかと売っているのかン別途受注かを確認しましたら、売っているのと意識した海外向けではないとの説明でした。それにしては全品番派手な色だらけで、コーディネイト販売はとてもできにくく、1点程度の派手さはまだ判るのですが、
他のリアルのブランド(ユナイテッドアローズやビューティ&ユース等のブランド)もそこまでやっていなく、このCITENがリアルブランドの行き詰まりを打破するものとの考えでのMDでしょうか?それなら最初NET専用ブランドの内だしをやるよりも、既存のブランドのテコ入れをすべきだし、どれか中止して腹を据えてTRYをしないと「売れればラッキー」程度なら。
その帰りに1月末に百貨店を辞めた高島屋立川店を含む、立川駅周辺をリサーチしてきました。百貨店としては伊勢丹の方が安定しているように映りますが、どちらも団栗です。要は元立川高島屋のあった場所に伊勢丹を移設し、モノレールの駅も店の横に付けられた立地の強味以外の差はなく、殆どルミネにやられ、お土産品までGARDENSに食われているのです
百貨店は両店とも閉店時間が早く、それ以降のルミネのお客様の入店数は馬鹿にはなりません。短絡的に見えるコスト低減を見据えた時短が影響しているのです。ルミネに閉店前に来る客は目的買いなので、CVRは高いのです。利便性のあるエキュートも食品中心に同様で、反対側のグランデュオはルミネとのMD力の差で一格以上後塵を配しているのです。(元旦営業に記載にように)
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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