生地 雅之

2023 16 Oct

名古屋PARCO

9月17日(日)に掲店に行ってきました。MARUI-MODI(3層)を含む4館体制であり、
MODI以外の3館は8層以上を使用しています。
特筆ものはメインの西館の3FからB1Fの4層にも跨るベイクルーズなのです。ジャーナルスタンダードの持つほとんどのブランドを散りばめ、壮烈なショップなのです。
テースト違いや、価格ライン違いのブランドを散りばめる事が正解かはともかく、お客様の入りはそこそこでした。過去には原宿でPALが同様な展開をし、すぐ撤退の憂き目にあったことから想像するに長続きしないように見えるのですが、ジャーナルサイドには成功の計算が出来ているのでしょうが、暫くは見物です。

もう一つは南館2Fに展開しているデイトナのFREEKSTOREがOMOショップと過去の業界紙に記載があったので、UAのネット専用ブランドのCITEN等のように、拡販が難しいのではと思い見に行ったのですが、販売員に聞くと「店を出した最初からそのような事はしていない」との回答でした。若い販売員が知らないのか?業界紙がミスしたのかは不明ですが、よほどのMDでないとカスタマイズできないので、難しいでしょう。バロックジャパンがルミネ2に展開しだしたNET専用ブランドの「へリンドットサイ」はCITENよりはMDはまだましですが、売れているようには見えないのです。業界紙の批評はCITEN同様でしたが、記者の目には真贋を見抜けていないのでしょう。

PARCOは渋谷・心斎橋はともかく、それ以外のお店もPARCOであり、ショップ・ブランドの育成には目が向いていないように映ります。JR東のようにLUMINE、ATREと区分し、ハイグレードはNEWMAN(まだ安定はしていませんが)、エキナカの利便性ではECUTEとショップ・ブランドを区分して育てようとしています。カスタマイズ&ローカライズで、最近ラグジュアリーブランドも導入し、僅かながら数字が取れている様子ですが、ラグジュアリーサイドから見れば、まだまだなのです。路面店や百貨店の単位には程遠いのです。FBも客層の幅を広げようとしているのでしょうが、絞り込んだ狭いMDで深堀する戦略と地方郊外店のように、幅広い客層を狙わないと生き残れないエリア戦略は自ずと異なるのです。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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