生地 雅之

2023 27 Feb

無印が可笑しい-2

無印の低迷は予測できた事です。過去にもこのブログにも記載の通り、戦略ミス以外の何物でもないのです。原料の高騰はほぼ全業種に関わっているのです。過去にも記載のように、無印が初期に不調の際に改善の手法として、当時のTOPが毎月曜日に販売員に店頭在庫を確認し、定量に満たない場合にはメーカーや自社倉庫に追加オーダーを掛けさせたコトによると聞いて、いつも小職が提言している「当たり前のコトを当たり前のようにするコト」が、この企業でも出来ていなかったのです。まず、「数字ありき」であり、本来の既存店の見直し(底上げ)が出来ていないのです。新規店の積み上げだけでは「自転車操業」なのです。

又、デビュー当時は「訳あって安い」をコンセプトにブランドを付けない等の戦略でスタートしたものの誰か見ても「無印良品」と言うブランドなのです。自ら宣っているように。経営はまず「既存事業の底上げ」(小さくても利益を生む黒字化)が必須なのです。既存事業を小さくても黒字化できない経営者に新規事業が育てられるコトはないのです。無印はFRのように将来を見据えての経営指針をもう一度見直し、徹底追求すべきなのです。FRでも運営は紆余曲折しているので、いつも提言していますように、経営は「打率」なのです。「打点」や「ホームラン」のように一度達成すると減らないものではなく、ヒットを続けないと上がったり下がってするものなのです。

先日も無印は衣料品「服」を強化(良化)すると発表し、未だ出来てはいないのです。昔の無印ぼ衣料品は英国からのインポート商品も含め、それなりのモノがありましたが今や、最悪の商品群なのです。何でも自前のPBでやろうとすることを否定しとぃるものではありませんが、グレードが低く他社の商品と並べるレベルには到達していないのです。企業として完成しているFR等は出来てから発表しているのです。まだまだ未完成と言えます。商品は単品のレベルに尽きるのです。売場の雰囲気も重要な要素の一つではあるもものの、購入されて自宅に持ち帰れば、他社の商品と並べられ比較されるので、少なくともそれよりはブランド力も含め、上でないと生き残らないのです、

これはクライアントのTOPに教えられたことなのですが、新規事業は「小さく生んで、大きく育てる」なのです。上記の企業は既存事業の改善も出来てはいないのです。FRのユニクロの「1勝9敗」同様に、フリースで大勝して、過去の野菜等のように小さく失敗を積み重ねているのです。余程でない限り、失敗はある程度の赤字でSTOPするからなのです。事前の計画が重要で、「やる」と成功するもの(そう簡単ではない)、「やる」と失敗するもの(ある程度自分で判断できる)、「やって見ないと判らないもの」(冷静に第3者からみても)に区分し、「やって見ないと判らないもの」に準備万端にて手を出して頂きたいものです。
新規事業でもこれ以下なら即撤退の意識を強く持って預き、1円でも利益予算を割ったら撤退する厳しさが必要です。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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