北村 禎宏

2019 01 Apr

令和か…

新元号は「令和」とされた。

 それぞれがそのような面持ちでそれを受け入れるかは自由だが、私は違和感を禁じ得ない。

 その理由は二点ある。第一は、ほんの30年ほどを隔てて“和”がリピートする意味が腹落ちしない。わが国にとっては戦争経験のない数少ない元号の平成に続いて更なる平和が継続して欲しいとの願いは尊重するが、世界情勢はそのような希望的観測を許してはくれない。

 第二は、“令”の万葉集的背景と意味は理解できるが、文字としての安定感が乏しいことが気にかかる。草書、楷書、今だとデジタルデバイスがどう表すのか。点なのか線なのかよくわからない感じは取り扱い困難だ。微妙に左右非対象のアンバランス感も収まりが悪い。

 とはいえ、そのような事情とは関係なく時間はこれまで通りに流れていき、宇宙の摂理は粛々と進行していくのでダズン・マター。明後日から始まる今年のルーキー達との出会いが楽しみだ。