マサ 佐藤
思考の出発点は顧客?
★普段何気に使用している商品コード
この業界の仕事に携わる皆さんは、商品のコード?品番等に触れる機会が多いことだと思います。
普段の仕事に何気に使用している商品コード・品番等ですが、その中にはおそらく色んな情報や意味があることでしょう。商品品番自体に情報を入れている会社・組織。また、POSやシステム等に様々な情報を入力している組織。多種多様に存在する筈です。
上記にように組織と決めたられた情報はMDにとって重要であり、不可欠なものであります。特に商品分析を行い、より多くの顧客を獲得するためには、これらの情報を有効活用しなければなりません。
★商品コード・品番の情報はどんなものがある??
ではこの業界では、どんな情報が商品コード・品番等に入っているのかを、簡単に憶測で以下記してみると?
・年度→いつ仕入した?作ったのか?
・カテゴリー・品種→(大・中・小分類)(例)ニット・カットソー・ブラウス等のカテゴリー
・シーズンコード→季節を表す。販売期間を表す。
・仕入先コード→仕入取引先の情報
等です。
例えば、MD・バイヤー等はカテゴリー・品種を基に次期MDディレクション・設計を行います。(していない組織も多々あるだろうが...。)組織によっては、かなり細分化した情報を基にMDを設計しているケースもある筈です。
★この業界の組織は商品コード・品番をうまく活用できているのか?
しかしながら、現状この業界の組織は商品コード・品番をうまく活用できているのか?というと、そうではないケースの方が多いのではと感じます。
例えば、むやみやたらにシーズンコードを増やしたがる組織がありますが、それは一体何のためなのでしょう?おそらくMDで言うところの「適時」が知りたいのでしょうが、MD・バイヤー個人の主観でシーズンコードを使用していりとするならば、その存在は無意味です。販売終了日等を決定する等の定義を定めることが必要です。
また、シーズンコードを増やせば増やすほど、「在庫が増加するだけでは??」と私は経験上感じています。
また、カテゴリー・品種を決定する際にも注意が必要です。これは、どこぞやのマネをするというよりも、自分たち組織の顧客を考えて設定するべきです。
例えば、OLさん中心のレディースのブランドが、ジャケット(以下JK)・ブルゾン(以下BL)・コート等の品種設定をしたらどうなるでしょう??
当然、OLさんにとってJKは必要性の高いものになるので、品種として存在すべきでしょう。しかしながら、BL・コートの品種に区分けはOLさんの生活習慣・用途にあった品種構成と言えるのでしょうか??
通勤時における、トレンチコート等コートはOLさんにとっては重要の高いものです。それをコートと分類してもよいかもしれません。しかし、ショート丈のダウンはコートなの??ブルゾン??なの??という疑問が湧きます。更に前述したように、MD・バイヤー個人の主観で品種設定するれば、そのデータはもう使い物になりません。
であるならば、コートという分類はやめ、外アウターという分類。
→OLさんが通勤時、防寒で使用するものという定義。
更にその下の分析コード等でダウンやウール等の素材。ロング・ショート等のコードを作っておけば、より顧客の生活習慣が分析できるかもしれません。要は品種・カテゴリー設計する際は、自分たち組織の顧客の生活習慣や使用用途を深く考え設定すべきだということです。
★思考に出発点は顧客でなければならない。
上記のようなことを適当決めている組織。または、その意味・目的そのものを考えない組織は、顧客の変わりゆく心理分析ができません。そうなると、自分たち組織が低迷した場合、「なぜ自分たち組織は顧客から支持されていないのか?」という具体的要因が掴みづらくなります。
だからこそ、今一度現状自分たち組織が何気に使用している、商品コード・品番を一度立ち止まって、そのことが本当に「顧客の心理を知る情報になっているのか?」ということを考える。もしくは改善するきっかけにこのブログが役に立てれば幸いです。
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